「ハンショウヅル(半鐘蔓)」は、キンポウゲ科センニンソウ属の蔓性の落葉樹です。
日本固有種で本州と九州に分布し、山野に生育します。
花は暗赤紫色の鐘型で下を向いて咲きます。
花期は5月から6月です。
今回は、「ハンショウヅル」の花言葉について解説します。
「ハンショウヅル(半鐘蔓)」の花言葉
「感謝」「心の美しさ」があります。
お礼の贈り物に向く花言葉です。
意味が広く合う場面は多いですが、お見舞いなど人を慰めるにはあまり向きません。
「感謝」
蔓が絡みつく様子から頼り助けて貰ったという感謝の理由を、俯いた花から感謝している気持ちをイメージした花言葉です。
半鐘により、火災を免れた事による感謝の気持ちとしても意味が合います。
関係の良好な両親や恩師に贈るのに向く花言葉です。
何か手伝って貰ったり便宜を図って貰った相手にも良いでしょう。
支えて貰った内外の人への感謝として、会社創立記念のディスプレイにも向きます。
山で「ハンショウヅル」を見かけた時、元気にここまで来られた事を感謝するのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、自分が何かしてあげた相手です。
感謝を催促する意味になり、相手に良い印象を与えません。
ただし、部下や子供などへ、指導の一環で言うなら問題ありません。
指導は嫌われるのも仕事です。
「心の美しさ」
ツリガネ形の花は、しばしば教会の鐘に喩えられます。
神に仕え、心を清らかにしようと努力する修道士のイメージから付いた花言葉です。
人の悪口で盛り上がるような事のない友人へ贈るのに向きます。
「心」は中心を表すため、狭い管でも綺麗に磨くブラシの商品イメージにも使えます。
スマホの待ち受けにして、自分の心が疚しくなるような言動を避けようと、気を付けるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、容姿を気にしている人です。
「容姿は美しくない」という意味に取り、機嫌を悪くする可能性があります。
「心が美しいなら、捻くれた受け取り方はしないのでは」と思うかも知れませんが、人間は完全ではありません。
「ハンショウヅル(半鐘蔓)」の豆知識
「ハンショウヅル」は、花の形が「半鐘」に似た蔓植物である事から付いた名です。
「半鐘」とは、その名の通りミニサイズの鐘で、元は寺院で使われていましたが、江戸時代に「火の見櫓」に取り付けられた事で、火災を知らせるものとして一般に広まりました。
注意すべき物事について「警鐘を鳴らす」という表現がありますが、この「警鐘」が、火の見櫓の半鐘です。
現在でも、消防署などに設置されている場合があります。
まとめ
「ハンショウヅル」は特徴的な花を咲かせます。
花言葉を知れば、暖かな気分で鑑賞出来るでしょう。
花を彩り良く見せてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。