「ハマアザミ(浜薊)」は日本が原産のキク科アザミ属の植物です。
本州・伊豆半島より西、四国、九州で見ることができます。
アザミの中でも海岸、浜に生育していることから「ハマアザミ(浜薊)」の名前がつけられました。
今回はこの「ハマアザミ(浜薊)」の花言葉について解説します。
「ハマアザミ(浜薊)」の花言葉
「ハマアザミ(浜薊)」は7月から12月にかけて紅紫色の約3cmほどの花をつけます。
根が野菜のゴボウにに似ていることから「ハマゴボウ」の名前で呼ばれることもあります。
浜に咲くアザミであることから「ハマアザミ(浜薊)」と呼ばれますが、アザミとは古語の「あざむ(驚きあきれるの意味)」が変化した言葉で、アザミを手折ろうとすると棘が手に刺さり「あざむ」様子からつけられたようです。
そんな「ハマアザミ(浜薊)」の花言葉は「報復」、「厳格」、「独立」です。
これらの花言葉の由来について説明します。
「ハマアザミ(浜薊)」の花言葉の由来
「ハマアザミ(浜薊)」に限らず、アザミはこれら「報復」、「厳格」、「独立」の花言葉を持っています。
アザミの英語の花言葉も「independence(独立)」、「nobility of character(人格の高潔さ)」、「austerity(厳格)」 、「misantyropy(人間嫌い)」と少し刺々しい言葉が並びます。
もちろんアザミが棘を持つ植物であり、人や動物を容易く寄せ付けないこともこれらの花言葉の由来になるのですが、1263年にスコットランドでおきたノルウェー軍による侵攻がアザミの花言葉を決定づけたと言われています。
夜陰に乗じてスコットランド城に侵攻しようとしたノルウェー軍は、城を取り囲むように生えていた浅見の棘を踏み、あまりの痛さに叫び声を上げてしまいました。
その叫び声を聞いたスコットランド軍は敵襲に気付き、見事敵を壊滅に追い込むことができたのです。
城を、ひいては国を守ったアザミは敵に「報復」し、「厳格」に「独立」の立場を守ったということで、これらの花言葉がつけられました。
「ハマアザミ(浜薊)」の豆知識
「ハマアザミ(浜薊)」の葉は厚く、鋭い棘を持っていますが、その若葉はさっと茹でて冷水に浸してアクを抜くことでおひたしなどで食べることができます。
また、ゴボウのように見える根も汚れを落として食べやすい大きさに切ってから天ぷらやきんぴらで楽しむことができます。
まとめ
「ハマアザミ(浜薊)」には棘があり実際に手に取る際には注意が必要な植物です。
ただ、気高い花言葉を多く持つ「ハマアザミ(浜薊)」は相手に敬意を表したいときに添えると気持ちがよりうまく伝えられるのではないでしょうか。
気持ちを贈る際の参考になさってください。