「ハクウンボク(白雲木)」という木をご存じですか。
日本や中国、朝鮮半島原産のエゴノキ科エゴノキ属の落葉樹で、初夏に白い花が雲のように集まって咲くため「白い雲の木」と呼ばれるようになりました。
今回はそんな「ハクウンボク(白雲木)」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「ハクウンボク(白雲木)」の花言葉「壮大」
「ハクウンボク(白雲木)」の花言葉ひとつめは「壮大」です。
これは「ハクウンボク(白雲木)」の木が大きく枝葉を広げ、白い雲が湧くように花を付ける勇壮な姿から付けられました。
花の期間は短く5月から6月頃に一斉に咲き、花の形を残したまま散るので地面は白いじゅうたんを敷いたように見えます。
この花言葉はよく似た「エゴノキ」にも付けられています。
「ハクウンボク(白雲木)」の花言葉「愛の旅」
「ハクウンボク(白雲木)」の花言葉ふたつめは「愛の旅」です。
とてもロマンチックな花言葉ですが、実は由来がはっきりしません。
しかし日本では古来10月に出雲に神様が集まり、地元の誰を番わせるか話し合いをすると言われています。
雲の出づる国と白い雲が湧きたつような「ハクウンボク」が結び付けられ、この花言葉になったのかもしれません。
恋人やご夫婦で美しい「ハクウンボク」の木を見に行けば、一生忘れられない思い出になることでしょう。
「ハクウンボク(白雲木)」の花言葉「朗らかな人」
「ハクウンボク(白雲木)」には「朗らかな人」という花言葉もあります。
これは「ハクウンボク(白雲木)」の鈴なりに咲く白い花が、まるで笑いさざめいているように見えることから付けられました。
穢れない真っ白な花はまさに明るい人柄そのもののよう。
明るい友人や恩人への贈り物にぴったりの花言葉です。
「ハクウンボク(白雲木)」の豆知識
「ハクウンボク」が咲いた後、黒く大きい実を付けますが、この実は油分を豊富に含んでいるため和蝋燭の原料に使われています。
また幹は緻密で亀裂を生じない性質のため、将棋の駒や彫刻材としても活用されています。
美しい花だけでなく、我々の生活にさまざまに役立ってくれている木なのです。
まとめ
「ハクウンボク(白雲木)」の壮大な美しさはかの千利休もことのほか愛し、「利休七選花」のひとつとしても数えられているほどです。
白い雲のような「ハクウンボク(白雲木)」の白い花をぜひお手元で楽しんでみてはいかがでしょうか。