「ナワシロイチゴ(苗代苺)」は、バラ科キイチゴ属の落葉樹です。
海外では中国、朝鮮半島、国内では全域の日当たりの良い場所に生育します。
5月から6月にかけて紅紫色の花を咲かせ、赤いつぶつぶした果実を付けます。
果期は6月です。
今回は、「ナワシロイチゴ」の花言葉について解説します。
「ナワシロイチゴ(苗代苺)」の花言葉
「誘惑」「恩恵」といいます。
各々関連性が薄く、同時に使う事は少ない花言葉です。
意味を曖昧にしたままで贈った場合、恋愛のアプローチの印象が強くなるため、その気がない相手には余計な誤解を与えてしまうので気を付ける必要があります。
贈り物にする時は、意図を直接伝えるか、複数の花と一緒にして意味を組み立てると良いでしょう。
「誘惑」
「ナワシロイチゴ」の花は可愛らしいピンク色ですが、花弁は小さく誘惑するほどに大きく目立つ訳ではありません。
一方、果実はクサイチゴほど立派ではありませんが、野生の植物が付ける実としてはトップクラスに赤く艶やかです。
確かに誘惑という花言葉が合います。
実際に食べると酸っぱいのも、誘惑されて痛い目に合う流れを感じさせます。
なお、果実は砂糖を足してジャムにするとおいしく食べられます。
恋人に贈るのに向く花言葉です。
意中の人への愛情表現にも意味は合いますが、真面目なお付き合いの印象とは遠いので、悪い印象を与える可能性も高いでしょう。
ジャムを食べ、告白前に勇気を付けるというのが、丁度良い使い方です。
「恩恵」
果実をつけ動物達の貴重な食糧になる事から付いた花言葉です。
「恩恵」とは「恵み」や「慈しみ」を意味し、「恩」のニュアンスはやや少なめです。
慈愛に溢れ慈善活動などにも積極的な友人に贈るのに向きます。
親への感謝を伝えるのにも良いでしょう。
卒業する教え子に対して何かしらの教えと共に添えるのにも使えます。
道端で見かける事があったら、自分に向けられた恩恵を意識すると、温かい気分になれるでしょう。
この花言葉が合わないのは、会社間などの損得関係で結ばれた相手です。
相手から恩恵を受けていると感じる時は、相手の不公平感を刺激します。
逆にこちらが恩恵を与えていると感じる時、相手は「貸し借りはない」と思っており、すれ違うばかりです。
まとめ
「ナワシロイチゴ」は30cm程の高さで視線より低く、野外で見かけても気付かず通り過ぎてしまうかも知れません。
花言葉を知れば、興味を持ちその存在に気付けるでしょう。
風景の解像度を増してくれる花言葉を、是非参考にして下さい。