「ナズナ(ぺんぺん草)」は「春の七草」として知られている草のひとつです。
春の七草とは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロのこと。
一年の無病息災を祈るため、毎年1月7日にこれらの草を「七草がゆ」にして食べる習慣があります。
また身近な場所でよく見られる草のひとつでもあり、かつてはでんでん太鼓のように実の付いた茎を回し、音を出して遊んでいる子どももいたものです。
花は高さ10~50cmほどに伸びた茎の先にまとまって付くのが特徴で、大きさは3mmほど。
色は白で、開花期は2~7月です。
「ナズナ(ぺんぺん草)」の花言葉
「ナズナ(ぺんぺん草)」には「私のすべてを捧げます」という強烈な花言葉があります。
他の花言葉は「贈与」「全てをお任せします」など。
これらは英語名である「Shepherd’s purse(羊飼いの財布)」に由来するものです。
昔の羊飼いは、家に帰ると財布を妻に預けていたといいます。
そしてこのことから「相手を信じて全てを委ねる」というような意味合いの花言葉が生まれたそうです。
シーズンであれば花を手に入れることは難しくないでしょうが、それを人に贈るとなると相応の覚悟が必要となるでしょう。
「ナズナ(ぺんぺん草)」の豆知識
「ナズナ(ぺんぺん草)」はアブラナ科ナズナ属です。
「シャミセングサ」、「ビンボウグサ」などの別名で呼ばれることもあります。
名前の由来については複数の説がありますが、はっきりとしたことは分かっていません。
夏に無くなるという意味の「夏無(なつな)」が元になった、撫でたいほどかわいいという意味が込められた「撫で菜(なでな)」から変化した、朝鮮古語から来た「ナジ菜」から、などの説があります。
また「ぺんぺん草」や「シャミセングサ」といった名前の由来についてはその実が三味線のバチのようであるからとも、回して遊ぶと心地良い音がするからとも言われているようです。
加えて「ビンボウグサ」は庭に手入れが行き届いていない貧乏な家にも生える草の総称で、他にもヒメジョオン、ハルジオンなどがそう呼ばれることがあります。
言い換えればどこででも育つ丈夫な草ということでもあり、現代では街中のコンクリートの割れ目のような場所に生えていることも。
ちなみに「ぺんぺん草も生えない」という言い回しがありますが、これは丈夫な「ナズナ(ぺんぺん草)」でさえ生えてこないほど何もかもが残らないという様子を表すものです。
また古くは冬季における貴重な野菜や、解熱、便秘、むくみなどに効く薬草としても活用されていたという記録があります。
まとめ
「ナズナ(ぺんぺん草)」は「春の七草」のひとつです。
お粥にして食べるだけでなく、でんでん太鼓のようにして遊んだり、解熱や便秘などに良い薬にしたりするなど古くから様々な形で人に利用されてきた草でもあります。
花言葉は「私のすべてを捧げます」「贈与」「全てをお任せします」など。
ここまで強烈な花言葉は他にはなかなかなく、考え無しに贈るのはためらわれるほどです。