「トマト」は我々にとってなじみ深い野菜のひとつで、真っ赤で丸っこい実を付けるのが特徴です。
生で食されるだけでなく、ジュース、煮物、サラダ、ピザ、ケーキ、コンポートなどその用途は多岐に渡ります。
また入手性も良く、スーパーやデパートではもちろん、コンビニでもその姿を見かけることも。
おまけに価格も手頃なので、健康的なおやつが必要なお子様や野菜不足になりがちな忙しい社会人の強い味方でもあります。
そんな「トマト」の花は黄色のものがほとんどで、開花期は4~7月。
「トマト」やミニトマトを育てさせる幼稚園や小学校もあるので、生で見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
ちなみに白やオレンジの花を付ける「トマト」も、ごく一部ですが存在するそうです。
「トマト」の花言葉
「トマト」の花言葉は「感謝」「完成美」です。
「感謝」は実に豊富に含まれる栄養素から、「完成美」は真っ赤な実の美しさから来ています。
つまりはどちらの花言葉も実に由来するものであり、残念ながら花は有名かつ人間の生活には欠かせない実の陰に隠れてしまっている状況です。
ゆえに「トマト」の花は鮮やかな黄色をしているにもかかわらず、花束になったり、贈り物とされたりすることはありません。
しかし実は花が咲き終わった後の姿であるわけですし、実も同様のメッセージを持つとされることがあるため、完成された美と栄養バランスを持つ「トマト」の実に感謝しながら頂くというのもまた良いでしょう。
「トマト」の豆知識
「トマト」はナス科ナス属の多年草です。
日本では一年草のように扱われることがほとんどですが、原産地である南米地域などでは数年に渡り花を咲かせることができます。
また「トマト」が属するナス科には、ナス、ピーマン、ジャガイモ、トウガラシなど食卓にはなくてはならないものが複数見られます。
タバコ、ホオズキ、クコなどもナス科です。
加えてミニトマトやプチトマトももちろん「トマト」と同じナス科の仲間ですが、ミニトマトは小さな実を付ける「トマト」の総称で、プチトマトはミニトマトの品種のひとつという違いがあります。
ちなみに「トマト」は様々な栄養素を含みますが、特に注目されているものはリコピンでしょう。
これはカロテノイドという色素成分の一種で、「トマト」の赤色のもとになっているものです。
主な効果としては生活習慣病予防や抗酸化作用、老化抑制などで、健康の面でも美容の面でも嬉しいものとなっています。
おまけに感染症予防に役立つビタミンC、塩分を排出してくれるカリウム、肥満や便秘の予防に貢献してくれる食物繊維など有用な栄養素が多く、リンゴと同じように「トマトが赤くなると医者が青くなる」などと言われることも。
健やかな人生を送りたいなら積極的に食べたい、恵みの多い野菜です。
まとめ
「トマト」はナス科の多年草で、その真っ赤な実は野菜としてなじみ深いものです。
花は黄色いもので、開花期は4~7月。
花言葉は「感謝」「完成美」です。
どちらも実に由来するものであり、花は何かと実の陰に隠れてしまいがちですが、実は花なくしてはできないもの。
花に感謝しつつ、素晴らしい美と栄養バランスを持つ実を頂くというのも良いのではないでしょうか。