羽ばたく鳥のような花を咲かせる「トキソウ(朱鷺草)」は、ラン科「トキソウ」属の多年草です。
海外では中国、朝鮮半島、国内では北海道、本州に主に分布し、日当たりの良い湿地に生育します。
花は紅紫色のいわゆる「トキ色」で、花名の由来にもなっています。
花期は5月から7月です。
今回は、「トキソウ」の花言葉について解説します。
「トキソウ(朱鷺草)」の花言葉
「幻の愛」「届けたい想い」「献身」「控えめ」があります。
良い意味で、告白などにも向きそうなのですが、恋の終わりを暗示する言葉も含むため、上手く使い分ける必要があります。
「幻の愛」
「トキソウ」自体が数を減らしている事と、日本産のトキが絶滅した事、それらにピンクがかった花の色による愛のイメージが合わさり付いた花言葉です。
尚、絶滅したトキは日本産に限った話で、中国生まれの同一品種は存在しており、現在は日本でも数百羽がいます。
架空の人物や芸能人などに愛を注ぐ友人などに贈るのに向きます。
この花言葉が合わないのは、恋人です。
「あなたへの愛情は幻です(別れましょう)」と言っているのと変わりません。
「届けたい想い」
こちらも鳥のトキのイメージから付きました。
鳥には遠くとこちらを繋げるイメージが付きます。
特にトキには渡り鳥としての性質がある事から、連想しやすい花言葉です。
恋の告白に向きます。
何か想いを伝えるメッセージに画像添付しても良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、相手に対する注意などを伝える場合です。
そういうのは「想い」とは言いませんし、嫌味と受け取られるだけです。
「献身」
トキの絶滅を回避するため、献身的に努力した人々をイメージさせる花言葉です。
人を助ける事を生きがいとする友人に贈るのに向きます。
献血好きの人でも意味は合います。
自分の事ばかりで視野が狭まっている時、「トキソウ」を眺め、人の為に何かしようと考えるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、他人の言いなりになる人です。
自発性のない犠牲は、献身とは質が異なります。
「控えめ」
トキソウは、高さが最大でも30cm程で、ラン科の中では目立たず、ひっそりと生える様子から付いた花言葉です。
優れた能力を持ちながら、控えめであまり目立たない友人などに贈るのに向きます。
カロリーが少ない食品のイメージにも使えます。
まとめ
「トキソウ」は特徴的で可愛らしい花をつけますが、草丈は低く見落としやすい植物です。
花言葉を知れば、それに気づき、楽しむ機会も増えるでしょう。
風景の解像度を増してくれる花言葉を、是非参考にして下さい。