「チチコグサ(父子草)」は、キク科「チチコグサ」属(旧ハハコグサ属)の1年草または多年草です。
海外では、中国、朝鮮半島、国内では全土に見られ、他の草に埋もれない裸地や芝生に生育します。
花自体は褐色で小さいですが、苞葉が放射状につくため星形に見え、種子は綿毛を付けます。
花期は5月から10月です。
今回は、「チチコグサ」の花言葉について解説します。
「チチコグサ(父子草)」の花言葉
「父の愛情」といいます。
植物の性質などではなく、そのまま花の名前からイメージされた花言葉です。
愛情深い自分の父親に贈るのに向きます。
父親として頑張って子供に愛情を注ぐ友人にも良いでしょう。
また、野球などのスポーツ用具のブランドイメージに向きます。
保険商品の案内サイトデザインにも使えます。
自分が父親になった時、スマホの待ち受けにするのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは母親です。
「父親の方が良いと思われているのだろうか」と不安にさせてしまいます。
母親には「ハハコグサ(母子草)」という花があるので、贈りたいならこちらを選びましょう。
「チチコグサ(父子草)」の豆知識
「チチコグサ」の名前は、「ハハコグサ(母子草)」に対応して付けられたものです。
名前のイメージと違い、ハハコグサの方が大型で、花も目立ちます。
先にハハコグサの名前があり、分類する中で近い種類に母があるなら、こちらは父にしようという発想で「チチコグサ」の名が後付けされたのです。
ハハコグサというのは、春の七草でいう、「ゴギョウ」の別名です。
ハハコグサの名前の由来はいくつかあります。
ハハコグサは花に毛が多く見えました。
昔はこの様子を「ほお(ほ)け立つ」と表現したため、「ほほこぐさ」と名付けられました。
「ほほける」は、記述すると「ははける」になります。
表記の「は」が読みで「ほ」になる習慣は、現代でも「這々の体(ほうほうのてい)」などの言葉に残っています。
これにより「ははこぐさ」という仮名表記になり、これに「母子草」と漢字をあてたのです。
別の由来として、綿毛に包まれる花の様子が、優しく子を抱く母のようであったから、というものもあります。
まとめ
「チチコグサ」は小さく、花も目立たない草です。
花言葉を知っていれば、それに気づき、独特な姿を楽しむ事も出来るでしょう。
風景の解像度を上げてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。