「タチフウロ(立風露)」はフウロソウ科フウロソウ属の多年草です。
日本においては本州、四国、九州、海外では朝鮮半島、中国、ロシアなどに分布しています。
また「タチフウロ(立風露)」の名前は茎が立っていることから。
そして伸びた茎からは5枚の花びらを持つ、大きさ3cmほどの花を咲かせます。
花の色はピンクやマゼンタ、淡い紫、白などで、開花期は7~9月。
山地や草原のような環境で見られることが多いです。
「タチフウロ(立風露)」の花言葉
「タチフウロ(立風露)」の花言葉は「変わらない信頼」です。
これはフウロソウと共通の花言葉であり、またフウロソウは他にも「陽気」という花言葉を持ちます。
残念ながらそれらの由来についてはっきりとしたことは分かっていませんが、花が寄り添うように咲く様から来ている、花を長く楽しめることから来ている、花の明るく華やかな雰囲気から来ているなどの説があるようです。
「信頼」という花言葉を持つ花はいくつもありますが、「変わらない信頼」となると珍しいので、特に強く絆を示したい時などにはもってこいと言えるでしょう。
「タチフウロ(立風露)」の豆知識
「タチフウロ(立風露)」が含まれるフウロソウ科フウロソウ属の学名はGeraniumですが、市場などで「ゼラニウム」と呼ばれるものはフウロソウ科テンジクアオイ属であることが多いです。
ヨーロッパの街並みにおいて、家の窓に飾ってある花の多くがこのゼラニウムであり、見た目が華やか、香りが良い、虫除けになる、手間がかからないなど多くの利点があるということで広く好まれています。
他にはパンジーやペチュニアなどが使われることが多いのだとか。
それはさておき、フウロソウ科フウロソウ属の仲間もまたゼラニウムほどではないにせよ欧米などにおいて栽培・改良されてきました。
代表的な品種としてはアケボノフウロやグンナイフウロ(イブキグンナイフウロ)などでしょうか。
そういったものとは対照的に「タチフウロ(立風露)」はほとんど栽培されておらず、市場における取り扱いもありません。
おまけに山形県と東京都においては絶滅種に、福島県、神奈川県、奈良県などでは絶滅危惧種に指定されているほど個体数は減少しています。
よって「タチフウロ(立風露)」は今のところ、珍しい野の花といった立ち位置であり、生の花を見る機会は貴重と言えるでしょう。
まとめ
「タチフウロ(立風露)」はフウロソウ属の多年草です。
茎が立っていることからその名が付きました。
ピンクやマゼンタ、淡い紫や白といった色合いの、5枚の花びらを持つ大きさ3cmほどの花を咲かせます。
花言葉は「変わらない信頼」。
フウロソウと共通であるそれは、強い絆を示したい時などに有用でしょう。