幅広の葉が可愛らしい「タチカメバソウ(立亀葉草)」は、ムラサキ科キュウリグサ属の多年草です。
日本の固有種で、北海道と本州に分布し、半日陰で水はけと風通しの良い、渓谷などに生育します。
花は白い花弁を5枚つけ、立った連なって咲きます。
花期は5月から6月です。
今回は、「タチカメバソウ」の花言葉について解説します。
「タチカメバソウ(立亀葉草)」の花言葉
「記憶」といいます。
「鶴は千年、亀は万年」と言いますが、亀は実際にかなり長生きで、最高齢記録がガラパゴスゾウガメの175歳、100年に達する種も複数あり、日本で身近なアカミミガメでも40年ほどの寿命があります。
長い間生きれば、その分記憶が積み重なるのです。
古くから一緒に過ごし、記憶を共有する友人や家族などに贈るのに向く花言葉です。
単純に記憶力に優れる同僚や後輩にも向きます。
学校などで埋めるタイムカプセルのデザインにしたり、PCやスマホに記された情報を安全に保持する、クラウドストレージサービスのシンボルとしても使えます。
記憶はエピソードと結びつける事で定着するので、何か忘れたくない事があったら、山に「タチカメバソウ」を見に行き印象を深めるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、共通する記憶が乏しい、会ったばかりの人です。
「前に会ったのを忘れているのだろうか」と、無意味に不安にさせてしまうでしょう。
「タチカメバソウ(立亀葉草)」の豆知識
「タチカメバソウ」の名前の由来としては、まず、花の付いた茎をぴんと立たせている事から、「カメバソウ」の中でも特に「立」が付きます。
そして「カメバソウ」は、葉が亀の甲羅に似ている事が由来です。
ところが、実際に葉を見ても、葉脈が亀甲模様な訳ではありません。
形も、クサガメなどを考えると、先が尖りすぎていて似ているとは言えません。
一方、オサガメの甲羅には大変よく似ています。
もっとも、オサガメは日本で簡単に見られる亀ではないため、やや丸いながらも尖った形をしているアカウミガメなどのイメージで付いたと考えられます。
まとめ
「タチカメバソウ」は半日陰を好むことから、草陰に紛れてしまう事もあります。
花言葉を知っていれば、その姿に気付き楽しむ事も出来るでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。