イブキゼリとは、1974年にイブキゼリモドキと改名された、セリ科シラネニンジン属の多年草です。
日本の固有種で、本州の中部より北から北海道にかけて分布し、山地や高山で生育します。
今回はイブキゼリモドキの花言葉について解説します。
「イブキゼリモドキ」の花言葉
「貧しくても高潔」「清廉で高潔」があります。
イブキゼリモドキ固有の花言葉はないため、セリ科に共通した花言葉となります。
悪いイメージではないのですが、貧しさが含まれるため、そこにコンプレックスがある人には向きません。
「貧しくても高潔」
可憐な白い花を付けることから付いた名で、こちらは肥沃とは言えない高山などでも逞しく生えるイメージに合います。
清貧な人に向きそうですが、敢えて他人の口から貧しさを強調するのは失礼にしかなりませんので、伝えるのは「高潔」だけにしておいた方が良さそうです。
自分からアピールしている人でも、他人には言われたくないものです。
自分に使う場合については、節約にも繋がるので、貧しさも受け入れましょう。
「清廉で高潔」
こちらも可憐な花のイメージです。
悪いイメージはないので、「清く正しい」性格の人に贈ったり、そのイメージの強い職場などに飾るのも良いでしょう。
選挙管理委員会の資料のデザインなどに合いそうです。
自分の部屋などに飾り、目指すべき目標とするのにも向いた花言葉です。
逆に合わない相手としては、遠くない過去に何らかの不正をした人や会社などでしょう。
清廉も高潔も、その場だけではなく積み重ねも必要とされる言葉です。
「イブキゼリ」の豆知識
イブキゼリがイブキゼリモドキとなった件については、やや複雑な経緯があります。
まず、伊吹山にはセリらしきものが生えていたのですが、実際には他の場所にもあるタニセリモドキという品種でした。
そこで本種の方をイブキゼリと名付けたのですが、ここに間違いがありました。
その後、別の研究者が実際に伊吹山で本種を探したのですが、どうしても見つからなかったのです。
この為、本種をこのまま「イブキゼリ」とするのは間違いなので、「イブキゼリ」に似たものとして、本種をイブキゼリモドキと呼ぶ事を提唱して認められたのです。
結論として「伊吹山にはタニセリモドキがある」「伊吹山ではない場所にイブキゼリモドキがある」「どちらにもイブキゼリはない」という論理問題のような事態になったのです。
まとめ
イブキゼリモドキは、可愛らしい白い花をつけます。
山歩きなどで見かけた時、花言葉を知っていると、なお爽やかで楽しい気分になるでしょう。
楽しみをより膨らませてくれる花言葉を、是非心に留め置いて下さい。