ベルのような形が可愛らしい「ソバナ(岨菜)」は、キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草です。
海外では中国、朝鮮半島、極東ロシア、日本では本州、四国、九州に分布し、山地の沢沿いや斜面などに生育します。
花は少し開き気味の釣り鐘型、色は青紫で、花期は6月から7月です。
今回は、「ソバナ」の花言葉について解説します。
「ソバナ(岨菜)」の花言葉
「清らかな愛」があります。
同属で似た色や形の花を咲かせるツリガネニンジンにも「愛」に関わる花言葉があり、確かに抱いた子を優しく慈しむ愛情溢れる母の顔が連想されます。
「清らか」の部分に関しては、少し口の手前が締まって丸みがあるツリガネニンジンの花と比べて、すっと広がった「ソバナ」の花が、丁度教会の鐘を思わせる形をしている事からイメージ出来るでしょう。
恋愛よりも広い意味で、愛情深い友人に贈るのに向きます。
自分の身を危険にさらして他人を助ける仕事に従事する人にも向くでしょう。
清らかを強調して、アレルゲンを完全に吸い取る事が出来る掃除機のイメージにも合います。
スマホの待ち受けにしておけば、心がささくれ立った時に眺め、和らげる事が出来るでしょう。
この花言葉が合わないのは、恋愛感情を持たない異性の知人です。
愛というのは広い意味の筈なのですが、日本ではどうしても恋と結び付いてしまうため、不要な誤解を与えてしまうでしょう。
「ソバナ(岨菜)」の豆知識
「ソバナ」の「岨」とは、「土をかぶった石山」「けわしい」「山の険しいところ」という意味がある字です。
「そばだつ」という表現があり、「他よりも険しく高くそびえ立つ」という意味になります。
そして「菜」は食用の草やおかずを指します。
つまり「岨菜」は、山の傾斜地に生える、食べられる草という意味です。
実際に、「ソバナ」は傾斜地に生える事もあります。
一方、「蕎麦菜」と表記する場合もあり、こちらは、茹でると蕎麦のような香りがする事が由来です。
「ヤマソバ」と呼ぶ地域もあり、若菜を味噌汁に入れたりお浸しにしたりご飯に混ぜたりと、様々な形で食べられます。
群生が見られ入手しやすい事や、昔は蒸して粥にするという、主食としての利用があった事などから、「蕎麦菜」説にもかなりの信憑性があります。
まとめ
「ソバナ」は可憐な花です。
花言葉を知っていれば、より好ましく見られるでしょう。
花をより美しく見せてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。