年越しなどに食べられる「ソバ(蕎麦)」は、タデ科「ソバ」属の一年草です。
中国原産で、日本では弥生時代頃には利用されていた痕跡があります。
冷涼で乾燥した土地を好むという、米(イネ)とは逆の性質から、救荒作物としても栽培されました。
春から夏にかけて種まきができ、80日という短期間で収穫可能です。
白から紅色の小さい花を密集して咲かせます。
今回は、「ソバ」の花言葉について解説します。
「ソバ(蕎麦)」の花言葉
「懐かしい思い出」「あなたを救う」「一生懸命」「幸福」などがあります。
どれも良い花言葉で、特に悪い意味はないため、お祝いにも向きます。
「懐かしい思い出」
年越し「ソバ」として食べる時、その年を振り返ったり、過去を思い出すきっかけにもなる事から付いた花言葉です。
「喜びも悲しみも」という花言葉も付いています。
一年を一緒に過ごした友人や親族に贈るのに向いています。
日記帳のデザインにも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、思い出を共にしていない関係が薄い人です。
「あなたを救う」
「ソバ」が救荒作物として飢饉の備えに利用されていた事からついた花言葉です。
何かしら困っている友人などに贈り、助けを申し出るのに向いています。
この花言葉が合わないのは、相手が特に困っていない時や、あなたに助ける力や気持ちがない時です。
いずれの場合も、「この人は何を言いたいのだろう」と、不審がられるでしょう。
「一生懸命」
麺として食べられる「ソバ」ですが、つなぎに小麦粉を入れるのが一般的です。
これは、「ソバ」に粘りを出す成分である「グルテン」がなく、まとまりにくいためです。
そば粉だけの「十割蕎麦」は、おいそれと打てるものではなく、ひたむきな努力が必要となります。
何事にも一生懸命取り組む友人や子供に贈るのに向く花言葉です。
不真面目な人への助言や注意としても使えますが、努力の方向性が間違っている人には向きません。
方向転換を促すのが先です。
「幸福」
第一に、よく出来た「ソバ」を食べるのは、それ自体が幸せなものです。
次に、年越し「ソバ」は、細く長く生きられるようにという幸せを願うものです。
それからもう1つ、これは年越し「ソバ」の由来とも言われています。
金沢などの金銀細工師や金箔職人が、散らばった金粉まとめるのに、「ソバ」粉を丸めたものを使っていたのです。
つまり、幸せを集めるという意味です。
何を幸福と思うかは人それぞれで、それが分からない大変難しい人もいるでしょうが、幸福そのものを持ち出されると話は別です。
誰に贈るにも向く花言葉です。
まとめ
「ソバ」は身近な食べ物です。
花言葉を知れば、「ソバ」をより深く知るきっかけが出来るでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。