立ち姿が立派な「セイタカアワダチソウ」は、キク科アキノキリンソウ属の多年草です。
北アメリカ原産で、切り花用の鑑賞植物として明治期に渡来し、昭和期に進駐軍の影響で帰化しました。
黄色い花を多数咲かせ、花期は10月から11月です。
今回は、「セイタカアワダチソウ」の花言葉について解説します。
「セイタカアワダチソウ」の花言葉
「元気」「生命力」「唯我独尊」などの花言葉があります。
良い意味がありますが、悪い意味も含むため、贈る場合は注釈が必要です。
「元気」
休耕田などで元気に伸びる様子から付いた花言葉です。
元気で活動的な人に贈るのに向いています。
調子を崩している人へ「元気を取り戻して欲しい」という意図で、お見舞に贈る事もできます。
スポーツジムに飾るのも良いでしょう。
家族の健康を祈ってプランターで育てる事もできます。
極端な状況でない限り、誰にでも喜ばれる花言葉です。
「生命力」
異国の地でもぐんぐん育つ様子からイメージされた花言葉です。
活発ではなくても病気もせず出勤し続けられる同僚などに贈るのに向きます。
子供の成長を祈り贈るのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、大病が進行中の人や、老いを実感している人です。
それなりの根拠がないと、応援としても役立ちません。
「唯我独尊」
在来種のススキなどを圧倒し、「セイタカアワダチソウ」だけの草原を作る様子から付いた花言葉です。
本来はお釈迦様の生誕時、もしくはそれ以前の仏様の言葉で、解釈の方法も色々ありますが、ここでは単なる「自分だけが偉い」という意味になります。
悪い意味の言葉になるため、誰かに贈るのには向きません。
「セイタカアワダチソウ」の豆知識
帰化植物である「セイタカアワダチソウ」は、日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれています。
花粉も喘息のアレルゲンになると言われ、在来種を圧倒する有害な外来種と認知されがちです。
花言葉もそのイメージを踏襲しています。
が、昨今の研究で風向きが変わっています。
まず、「セイタカアワダチソウ」は、花粉を飛ばす風媒花ではないので、花粉がアレルゲンになる事はまずありません。
高い繁殖力は根が深く、他の植物が使わない深い場所の栄養分を利用出来たためで、いずれ供給が追いつかず枯渇します。
更に、他の植物の繁殖を制御する「アレロパシー」という成分を出すのですが、群生すると自分の繁殖も抑えるため、無尽蔵には増えません。
つまり、案外大人しい植物の可能性がある、という事です。
まとめ
「セイタカアワダチソウ」は悪いイメージが付いていますが、美しい花を咲かせます。
花言葉をきっかけに、より興味を深めれば、徒に嫌う事もなくなるでしょう。
花の理解を深める事ができる、花言葉を是非参考にして下さい。