小さい穂が可愛い「スズメノテッポウ(雀鉄砲)」は、イネ科「スズメノテッポウ」属の越年草です。
有史以前の帰化生物で、日本全土の水田などに生育します。
花は淡い緑でごく小さく、花穂を形成しても個々が判別出来ませんが、開花すると黄色い葯が突き出てきて存在が分かります。
花期は4月から6月です。
今回は、「スズメノテッポウ」について解説します。
「スズメノテッポウ(雀鉄砲)」の花言葉
「遊戯」「楽しい時間」があります。
良い意味ですが、状況によっては合わない事があるため、TPOで使い分けましょう。
「遊戯」
「スズメノテッポウ」は、花穂を引き抜いた茎で草笛を鳴らして遊ぶ事ができます。
この性質から付いた花言葉です。
一緒によく遊ぶ古くからの友人に贈るのに向く花言葉です。
ビデオゲーム製作会社のシンボルにしたり、玩具を販売するサイトのデザインに使う事も出来ます。
屋外で見かけた時、小さい頃の遊びの楽しさを思い出すのも良いでしょう。
この花言葉が向かないのは、恋人です。
恋が本気ではないというメッセージになってしまいます。
互いに事情があり割り切った関係なら、例外的に成立します。
また、遊びを商品としない業界の職場にも当然向きません。
遊びのつもりではないゲームやスポーツのプレイヤーにも合わないでしょう。
「楽しい時間」
同じく草笛から連想される花言葉です。
草笛を吹くだけでは間が持たないのですが、そういうものを楽しんだ子供の頃、という広いイメージなら合うでしょう。
一緒にいると楽しい時間が過ごせる友人や配偶者に贈るのに向きます。
恋人の場合、別の花言葉である「遊戯」のイメージが残ってしまうため、「一時だけの遊びの恋」と解釈されてしまうでしょう。
遊戯施設や、バーのシンボルにも合います。
スマホの待ち受けにして、その時々を楽しもうと心がけるのも良いでしょう。
この花言葉が向いていないのは、辛い気分の人です。
自分ならば気分を切り替えるという意味で使えますが、他人に対しては苦しむ様子を楽しんでいるとしか伝わりません。
「スズメノテッポウ(雀鉄砲)」の豆知識
「スズメノテッポウ」の名前の由来は、真っ直ぐな穂の形を鉄砲に見立てた事によります。
小さくて田んぼにいる雀が使うのに丁度良さそうなので、「スズメ」が付いた訳です。
更に、草笛のために穂を引き抜いた茎も、筒状で音が鳴り、鉄砲のイメージに合います。
穂がフカフカしていそうなところから「雀の枕(スズメノマクラ)」、真っ直ぐな様子から「槍草(ヤリクサ)」とも呼ばれます。
日本で「鉄砲」の名前が一般的になったのは1543年の種子島への伝来以降と考えると、こちらが本来の名だったのでしょう。
まとめ
「スズメノテッポウ」は雑草として見過ごされがちな草です。
花言葉を知っていれば、その可愛らしい花穂を意識し、楽しむ事が出来るでしょう。
風景の解像度を上げてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。