「スカシユリ(ハマユリ)」は、ユリ科ユリ属の多年草です。
「イワユリ」と呼ばれることもあります。
花の根本付近に隙間があることが透かしを思わせること、中部地方より北の浜辺や岩場に自生することからこの名が付きました。
また園芸種を「スカシユリ」、野生種を「イワトユリ」、野生種の中でも日本海側に分布するものを「イワユリ」と呼び分けることもあります。
草丈は20~60cmほどで、大きさ10cmほどの鮮やかで存在感ある花を付けることも特徴。
カラーバリエーションには白、赤、ピンク、オレンジ、黄色、紫、マゼンタなどがあるほか、白とピンク、黄色とオレンジなど複数の色のグラデーションが楽しめるものも存在します。
開花期は日本海側のものが5~6月、太平洋側のものが7~8月。
6枚あるように見える花びらは、正確には花被片(かひへん)と呼ばれる、花びらと萼(がく)が明確に分化していないものです。
「スカシユリ(ハマユリ)」の花言葉
「スカシユリ(ハマユリ)」の花言葉は「注目を浴びる」「飾らぬ美」「神秘的な美」「親想い」「子としての愛」「元気」「歓喜」「あなたは私を騙すことができない」などです。
ユリの花言葉である「純粋」「無垢」「純潔」「尊厳」「華麗」と比較すると、子供らしさを表すものが目立ちます。
「スカシユリ(ハマユリ)」の花言葉の由来についてはっきりとしたことは分かっていませんが、ユリの仲間としては少し小さめであることや香りが弱いことが子供らしさをイメージさせた可能性が考えられるほか、「注目を浴びる」については花が上向きに付く様がその由来であると考えられているようです。
「スカシユリ(ハマユリ)」の豆知識
ユリの仲間の中では比較的育てやすく、特に耐寒性に優れています。
好ましい環境は日当たりが良く、かといって乾燥しすぎることもなく、水はけの良い土が十分な深さ確保できる場所です。
また栽培の歴史は古く、江戸時代の初期から栽培、改良が行われるようになったと考えられているほか、今でも様々な品種が開発され、世に出ています。
例を挙げると「ブラックチャーム」と呼ばれる黒い花を付けるものや、「スイートバレー」と呼ばれる黄色と赤の花を付けるものなど。
とにかく種類が多いので、好みや用途に合ったものをきっと見つけることができるでしょう。
まとめ
「スカシユリ(ハマユリ)」はユリの一種で、「イワユリ」「イワトユリ」などと呼ばれることもあります。
大きさ10cmほどで上向きの花を付けるのが特徴で、カラーバリエーションは非常に豊富です。
花言葉は「注目を浴びる」「飾らぬ美」「神秘的な美」「親想い」「子としての愛」「元気」「歓喜」「あなたは私を騙すことができない」など。
子供らしさを表すものが多いのは、ユリの仲間としては小さめであること、花の香りが弱いことなどが影響している可能性が考えられます。