「シラン」という花をご存じですか。
漢字で「紫蘭」と書くとおり、紫系統の花を咲かせる日本、中国、台湾原産のラン科シラン属の多年草です。
日本では関東以西に多く、ササに似た葉とすっきりと伸びる茎に可憐な花を付けてくれる植物です。
今回はそんな「シラン」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「シラン」の花言葉「互いに忘れないように」「あなたを忘れない」
「シラン」の花言葉ひとつめは「互いに忘れないように」です。
「シラン」の英語名が「Hyacinth orchid(ヒヤシンスオーキッド)」であるため、「ヒヤシンス」の名前の基となったギリシャ神話が花言葉の由来となっています。
太陽神アポロンの親友ヒアキュントスが、西風ゼピュロスの嫉妬により命を落としてしまう、そんな悲劇から「互いに忘れないように」という花言葉が付けられました。
「あなたを忘れない」という花言葉もこの神話から来ています。
「シラン」の花言葉「楽しい語らい」
「シラン」の花は少し俯くように咲き、また華奢な茎はわずかな風にも反応し花を揺らします。
その姿がまるで「シラン」同士で談笑しているように見えることから「楽しい語らい」という花言葉が与えられました。
家族や友人との団らんの場に「シラン」を飾れば、きっと楽しい話題で盛り上がれることでしょう。
「シラン」の花言葉「美しい姿」
「シラン」には「美しい姿」という花言葉もあります。
茎がすっと伸び、その先端にランらしい可憐な花を咲かせる姿を讃えてこの花言葉が付けられました。
ただ、「シラン」は切り花にすると日持ちが良くなく、蕾も落ちてしまうためあまりプレゼントには向きません。
流通している苗などから育てて、その「美しい姿」を楽しみましょう。
「シラン」の花言葉「薄幸」
実は「シラン」には「薄幸」という注意が必要な花言葉もあります。
これは「シラン」が他のランに比べ細身で華奢に見えること、俯きがちで幸薄い姿に見えることから付けられました。
美しく育てやすい花ですが、誕生日のお祝いなどには向かない花言葉ですので贈り物にする際はくれぐれもご注意ください。
まとめ
「シラン」はとても丈夫な植物ですが、乱獲と栽培種との交雑により、自生している野生数は激減しています。
野生のものは準絶滅危惧種に指定されていますので、山野で見かけても採取せず、凛とした「美しい姿」を目で見ることで楽しんでくださいね。