沖縄料理でお馴染みの野菜である「ゴーヤ(ツルレイシ)」は、ウリ科ツルレイシ属の蔓性の一年草です。
東インド、熱帯アジア原産で、日本へは中国経由で伝来しており、1603年の長崎の書物に記載が見られます。
栽培の中心は沖縄でしたが、ウリ科作物に深刻な被害をもたらすウリミバエの拡散防止のため、長く沖縄県外持ち出しは禁じられていました。
ウリミバエが根絶された1993年以降解禁となり、現在では日本全域で栽培されています。
ウリ科によく見られる黄色い花を咲かせ、花期は7月から9月です。
今回は、「ゴーヤ」の花言葉について解説します。
「ゴーヤ(ツルレイシ)」の花言葉
「強壮」があります。
一年草ですが全長4mに達する蔓の成長速度や、50cmにもなる果実が栄養豊富な緑黄色野菜として食べられる事などからイメージされた花言葉です。
頑強で壮健な心身を持つ友人やチームメイトなどに贈るのに向きます。
調子を崩した人に、元気を付けて欲しいという意味で画像添付したメッセージを送るのにも使えます。
最近どうもスッキリしないと思う時、沖縄料理店に行き、本場の「ゴーヤ・チャンプルー」を食べ、元気を付けるのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは病気の人です。
気休めよりも前に、医療機関の受診を勧めましょう。
「ゴーヤ(ツルレイシ)」の豆知識
「ゴーヤ」は「苦いウリ」を指す沖縄の方言です。
他に「ゴーヤー」「ゴーラ」「ニガウリ」などの方言がありますが、標準和名は「蔓茘枝(ツルレイシ)」です。
茘枝とは「ライチ」の木の事で、ライチの凸凹のある表面と「ゴーヤ」の表面が似ており、完熟すると甘くなる事から付いた名です。
科から違う別の植物なので、他の共通点は特にありません。
「ゴーヤ」の特徴である苦みは、「モモルデシン」や「ククルビタミン」という成分によるものです。
苦みは通常毒への生体反応ですが、これらの成分には食中毒を起こすような毒性はありません。
とはいえ、苦すぎると食べる事自体が難しくなります。
苦みが強いワタ部分を取る事、茹でて水溶性のモモルデシンを減らす事、油で調理する事などで苦みを和らげる事は可能です。
また、沖縄産の「ゴーヤ」は比較的苦みが少なく、九州産のものには細くて苦みが強い品種があります。
まとめ
「ゴーヤ」は20世紀終盤に日本全国に広まった、ほとんどの地域で歴史の浅い野菜です。
花言葉を知り、興味を深めれば、更に様々な調理法に思い至るでしょう。
植物との距離を近づけてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。