「アザミ(薊)」という花をご存じですか。
ちくちくとした花や葉が特徴的な花で、変種が多く日本でも70種以上の「アザミ」が見つかっています。
北半球原産のキク科アザミ属の多年草で、空き地や畑などで見かけることのできる身近な植物です。
今回はそんな「アザミ(薊)」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「アザミ(薊)」の花言葉「触れないで」
「アザミ(薊)」の花言葉のひとつめは「触れないで」です。
「アザミ」の特徴的な棘が人を拒んでいるように見えるところから付けられました。
「アザミ」の種類の中には弱い毒を持っているものがあり、刺されると腫れたりしますのでうかつに触れることはお勧めしません。
強い拒絶の意味のある花言葉ですので、贈り物にするにはあまりふさわしくないでしょう。
「アザミ(薊)」の花言葉「独立」
「アザミ」の花言葉は「独立」です。
これはスコットランドとノルウェー軍の争いのエピソードが由来になっています。
ある夜、スコットランドに攻め込もうとしたノルウェー軍は、見つからないよう宵闇に乗じて進入することにしました。
しかし、周りが見えないほどの暗闇の中、「アザミ」が咲いていることに気付かずその薮に踏み込んでしまい、あまりの痛さに声を漏らしてしまいました。
そのうめき声から敵の侵入に気付いたスコットランド軍が反撃を開始し、国を守ることが出来たとのことです。
国を守った英雄として「アザミ」はスコットランドの国花とされ、花言葉に「独立」を冠されることになったそうです。
「アザミ(薊)」の花言葉「報復」
「アザミ」には「報復」という少し怖い花言葉もあります。
これはドイツのある民話が基になっています。
ある農夫がお金持ちそうな商人と出会い、金品を奪おうとして殺してしまいます。
商人は「アザミがお前に復讐する」という言葉を残してこと切れます。
その後、殺人の罪により農夫は処刑され、商人が亡くなった場所には「アザミ」が生えてきたと言い伝えられています。
プレゼントには向かない花言葉ですので注意してください。
「アザミ(薊)」の花言葉「批評家」「文句の多い人」
鋭い棘でチクリと刺すため、「アザミ」には「批評家」や「文句の多い人」というちょっとユニークな花言葉も付いています。
「アザミ」を見かけたら、つい口を出る文句の数について、少し反省してみるタイミングなのかもしれません。
まとめ
「アザミ(薊)」はその鋭い棘からネガティブな花言葉が多いですが、実は食用にも活用されています。
アーティチョークも実は「アザミ」の仲間。
もし口にすることがあったらこれらの花言葉やエピソードを思い出して見て下さい。