インドハマユウはヒガンバナ科ヒメノカリス属の多年草です。
インド、スリランカ、ベトナム原産で、昭和初期に日本に渡来し、北海道を除く各地に分布します。
6月から8月にかけて白い花をつけ、冬には枯れますが春にはまた芽を出します。
今回はインドハマユウの花言葉について解説します。
「インドハマユウ」の花言葉
「どこか遠くへ」「汚れがない」「快楽」があります。
インドハマユウ固有の花言葉はなく、ハマユウの花言葉が当てはまります。
全般的に良い印象の言葉が並ぶため、人に贈る事には向いています。
「どこか遠くへ」
これはインドハマユウの種がコルク質に包まれ、海に浮かんで漂流出来る性質から付いた花言葉です。
波まかせのイメージから、「あなたを信じます」という花言葉もあります。
旅行好きの友人などに贈り物にすると良いでしょう。
自分の部屋に飾れば、旅情を感じる事もできます。
逆に、遠方に引っ越す人などに渡すと、永遠に帰って来ないような、突き放した印象になってしまいますので、その後の付き合いを続けたいと考えているなら別なものを選びましょう。
「汚れがない」
ハマユウは浜木綿と書きますが、これは白い花弁が垂れ下がる様子を木綿の布に見立てたものです。
このおろしたての白い布のような姿からついた花言葉です。
また、ユリの近縁である為、ユリの花言葉「純真」「無垢」のイメージとも結び付いています。
清廉潔白な人に対する贈り物などに向きます。
単に汚れていない人にも合わない事はないですが、清潔感は身だしなみの基本なので、敢えて花言葉として伝えるほどのものではありません。
逆に清潔感がない人に自覚を促す皮肉として贈るのは、意味がありません。
清潔感のような主観的なものへの他人の指摘は、なかなか受け入れられないものです。
「快楽」
こちらも布からシーツなど、まっさらな布の肌触りを考えれば、イメージしやすい花言葉です。
物事を屈託なく楽しむ事ができる人全般に贈るのに向いているでしょう。
自分の部屋に飾れば、忙しく疲れる事も多い日々の慰めになるでしょう。
逆に、常にストイックで、仕事や鍛錬に打ち込む事がむしろ心地よいという人には向かない花言葉です。
「インドハマユウ」の豆知識
インドハマユウは、時代によって指す品種が違います。
前提として、外来のハマユウには、アフリカ原産のものとインド原産のものが存在します。
明治時代、日本に「インドハマユウ」が入って来ました。
ところが、その後の調べで、「インドハマユウ」は、アフリカ原産のハマユウだった事が分かりました。
この為、昭和初期に渡来したインド原産のハマユウに「インドハマユウ」の名を明け渡し、アフリカ原産の品種は「アフリカハマユウ」に改名されたのです。
ややこしい経緯ですが、こういう変遷をすると「ニセインドハマユウ」などの名前にされるパターンもあるので、まだ良い改名だった言えるでしょう。
まとめ
インドハマユウは浜辺に咲く美しい花です。
見かけるだけで嬉しい気分になりますが、花言葉を知れば更に興味が湧くでしょう。
風景に彩りを足してくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。