イランイランノキは、バンレイシ科イランイランノキ属の低木~高木です。
東南アジア原産で、世界中の熱帯域に分布します。
「イランイラン」はフィリピンのタガログ語で「花の中の花」を意味します。
その名の通り、その花は香り高く、抽出される精油は香水やアロマテラピーに利用されます。
今回はイランイランノキの花言葉について解説します。
「イランイランノキ」の花言葉
「誘惑」「乙女の香り」があります。
いずれも恋愛に関する花言葉で、恋人同士や夫婦などに向きます。
逆にそれ以外の友人関係や、公式な場には向きません。
「誘惑」
イランイランノキのエキゾチックな花の香りが、官能的である事から付いた花言葉です。
インドネシアでは、新婚初夜のベッドをイランイランノキの花で飾るという風習があるそうです。
恋人や配偶者に対して、生花のまま贈ったり、香水を自分につけたりしつつ、花言葉を伝える、というような使い方になるでしょう。
相手ありきのものなので、自分自身に使う機会はあまりない花言葉です。
また、恋愛感情の絡まない相手に使うべきではありません。
「乙女の香り」
こちらも香りが元の花言葉です。
甘い華やかな香りからつきました。
こちらも恋人や夫婦の間で使うべき花言葉です。
かなり踏み込んだ直接的なメッセージになるため、本来の「乙女」相手にアプローチする時には向きません。
自分に対して使えば、過去を思い出すきっかけになりそうです。
公的な場所で使うには向かず、とりわけ職場では冗談であっても口にするのはやめましょう。
その場は何も起こらなくても、関係がこじれた時に、相手に都合の良い尾ひれをつけて蒸し返されます。
「イランイランノキ」の豆知識
予備知識がなくイランイランノキの名を聞けば、「イラン・イスラム共和国」の事と考えるのではないでしょうか。
実際には、この2つには全く関係がありません。
イランイランは「alang ilang」と書き、そもそも前のイランと後ろのイランが別単語です。
「alang」は「~を目指す、支援する」、「ilang」は「荒野」「沙漠」と言った意味で、荒れ地を花で満たすようなイメージでしょう。
一方、国のイランの方は、「アーリア人の国(Ariana)」が、いつの間にか音置換を起こして「イラン(Iran)」となったものです。
つまり、綴りも意味も違う単語をカタカナ表記したら、偶然一致してしまっただけのものなのです。
まとめ
香水として有名なイランイランノキですが、花も観賞用に利用されます。
イランイランノキに接した時、花言葉を知っていれば、より深くその意味合いに気付く事が出来るでしょう。
飾った人のメッセージにも気付く事ができる花言葉を、是非心に留めておいて下さい。