「サネカズラ」という木をご存じですか。
別名「ビナンカズラ」とも言い、朝鮮半島、中国、台湾、日本原産のマツブサ科サネカズラ属に分類される蔓性常緑樹です。
しなやかな蔓を持ち、秋にはキイチゴを大きくしたような美しい赤い実を付けてくれます。
今回はそんな「サネカズラ」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「サネカズラ(実葛)」の花言葉「再開」
「サネカズラ」の花言葉ひとつめは「再開」です。
「サネカズラ」の蔓はたくさん分岐して絡まり合うように成長します。
分かれに分かれた末にまた出会うため、万葉集では「サネカズラ」が『逢う』の枕詞にもなっているほど。
そんな姿から「再開」という花言葉が与えられました。
卒業や就職で離れてしまう友人に、再開を誓う贈り物としてぴったりの花言葉です。
「サネカズラ(実葛)」の花言葉「また逢いましょう」
「サネカズラ」のもうひとつの花言葉は「また逢いましょう」です。
由来は上記と同じ、分かれてもまた出会う蔓のように自分たちもまた巡り合いましょう、という思いが込められています。
お別れのあいさつに「サネカズラ」を贈れば、きっとしなやかな蔓がお互いの絆をしっかりと結び付けてくれるはずです。
「サネカズラ(実葛)」の花言葉「好機をつかむ」
「サネカズラ」には「好機をつかむ」という花言葉もあります。
これも「サネカズラ」の持つ蔓がしっかりと絡みつくことから付けられました。
千載一遇のチャンスを逃さず捕まえたい人は「サネカズラ」をお手元に置いておくと良いでしょう。
ぐんぐん伸びるしなやかな蔓が、好機と成功をしっかりと絡めとってくれるはずです。
「サネカズラ(実葛)」の豆知識
「サネカズラ」の別名「ビナンカズラ」は漢字で書くと「美男葛」。
これは「サネカズラ」の樹皮を剥ぐと出てくる粘りのある樹液が関係しています。
昔の公達はこの「サネカズラ」の樹液を水で溶いて整髪料代わりにしていたことから「ビナンカズラ」と呼ばれることになりました。
また赤い実は滋養強壮、疲労回復、咳止めの薬効も認められていて、「五味子(ゴミシ)」という生薬にもなっています。
まとめ
「サネカズラ」は花、実、紅葉とさまざまに楽しめるため盆栽に仕立てることも多い植物です。
また蔓は柔らかく編みやすいので籠やバッグ、クリスマスリースにすることも。
さまざまに楽しめる「サネカズラ」、ぜひお手元で育ててみてください。