「ササユリ」という花をご存じですか。
「ユリ」の仲間で、葉の形がササに似ていることから「ササユリ」と名付けられました。
別名「サユリ」「ヤマユリ」とも呼ばれる、日本原産のユリ科ユリ属の多年草です。
今回はそんな「ササユリ」の花言葉をご紹介します。
「ササユリ(笹百合)」の花言葉「上品」
「ササユリ」の花言葉ひとつめは「上品」です。
成長すると1mほどにもなる「ササユリ」は華奢とも言える茎に匂やかな薄ピンクの花を横向きに咲かせます。
その清廉な姿から「上品」という花言葉が与えられました。
品格のある席に活けるのにぴったりの花です。
「ササユリ(笹百合)」の花言葉「希少」
「ササユリ」は日本の固有種ですが、とても育てるのが難しい植物です。
病気にかかりやすい性質と、同じ土に続けて植えるとうまく育たない繊細さを持ち、また花が咲くまで7年以上かかると言われています。
自生地も乱獲によりどんどん数を減らしており、その希少性からこの花言葉が付きました。
日本の各地で準絶滅危惧種として指定されていますので、もし見つけても持ち帰ったりせず、わずか10日と言われる花の姿をそっと見守ってくださいね。
「ササユリ(笹百合)」の花言葉「清浄」
「ササユリ」を含む「ユリ」の花言葉として「清浄」があります。
キリスト教でも「ユリ」は聖母マリアの処女性の象徴として扱われ、またギリシャ神話でもゼウスの妻ヘラの花として純潔の象徴とされてきました。
白から薄ピンクのかぐわしい花が凛と咲いている空間はそれだけで清められたような気持にしてくれます。
「ササユリ(笹百合)」の花言葉「純潔」
前述の理由から「純潔」という花言葉も与えられました。
ウエディングブーケや披露宴のアレンジメントに最も人気のある花なのも頷けます。
ただし「ササユリ」は栽培や入手が難しい花ですので、自生地にお出かけしてその可憐な姿を眺める方がお勧めです。
花の開花時期は5月から7月。
初夏の気持ち良い風に吹かれる貴重な「ササユリ」の姿は、その香りと共に忘れられない思い出になる筈です。
まとめ
「ササユリ」の最も古い記録は「古事記」に残されています。
神武天皇と伊須気余理比売の結婚に関わる花として「山由理草」が挙げられており、これが「ササユリ」を指すと言われています。
古よりその美しさを愛でられてきた「ササユリ」の花を見つけに、この夏は山野へお出かけしてみてはいかがでしょうか。