「コハウチワカエデ」はムクロジ科カエデ属の落葉広葉樹です。
名前の由来は仲間のハウチワカエデより葉が小さいことから。
ちなみに「ハウチワ(羽団扇)」とは天狗が持っている羽でできたうちわのことです。
北海道、本州、四国、九州に広く分布し、直射日光が当たらず、水はけが良い山地のような環境を好みます。
葉は一般的なカエデと比較すると全体的に太く丸みがあり、どこかかわいらしい雰囲気。
また花には雄花と両性花の2種類が存在しますが、雌雄同株なので同じ個体に両方咲きます。
花の色は白やクリーム色で、開花期は5~6月です。
「コハウチワカエデ」の花言葉
「コハウチワカエデ」の花言葉はカエデの花言葉に準じます。
具体的には「美しい変化」「遠慮」「大切な思い出」など。
「美しい変化」はその葉が緑から美しい赤に変わる様から、「遠慮」はその花が葉に比べて小さく目立たないことから来ています。
「大切な思い出」についてはその由来は不明ですが、きれいでありながらあっという間に過ぎ去ってしまう紅葉の期間に由来している可能性が考えられます。
「コハウチワカエデ」の豆知識
「コハウチワカエデ」は「イタヤメイゲツ」「キバナハウチワカエデ」などとも呼ばれます。
他のカエデの仲間より柔らかい雰囲気があるので、和風の庭にはもちろん洋風に近い庭にも植えられています。
成長がゆるやかなうえ樹形が勝手にまとまりやすく、管理があまり必要ないという点も庭木としては大きなメリット。
直射日光にはあまり強くないので西日が長時間当たるような場所は避けた方が良いですが、暑さにも寒さにも強く、水やりもあまり必要としないということもあり全体的に見れば丈夫な種と言えます。
またその木材は硬くて緻密。
主に家具材や器具材として使われています。
加えて余談ですが似た仲間のハウチワカエデとは花の色で簡単に見分けることができます。
ハウチワカエデの花の色は赤です。
まとめ
「コハウチワカエデ」はカエデの仲間で、どこかかわいらしい雰囲気のある太くて小さな葉っぱが特徴です。
沖縄を除く全国各地の山地などに自生している他、庭木やシンボルツリーなどとして扱われることもあります。
またその花はあまり目立たない白またはクリーム色のものですが、カエデと同じ「美しい変化」「遠慮」「大切な思い出」といった花言葉を持ちます。