「コウヤマキ」という木をご存じですか。
別名「ホンマキ」「マキ」と呼ばれることもある、日本原産でコウヤマキ科コウヤマキ属の常緑針葉樹です。
日本では古墳時代から木棺や舟材として用いられたほど日常に根差した木と言えます。
今回はそんな「コウヤマキ」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「コウヤマキ(高野槇)」の花言葉「奥ゆかしさ」
「コウヤマキ」の花言葉ひとつめは「奥ゆかしさ」です。
成長が遅く、山林で他の植物よりもゆっくりと育つ姿からこの花言葉が与えられました。
しかし最高で40mにも達する高さを持ち、勇壮で気品のある枝ぶりに育つ「コウヤマキ」は決して控えめなだけではない力を秘めています。
高野山では霊木として大切に守られており、「コウヤ」の名前もそこから付けられました。
「コウヤマキ」の凛とした姿は、こつこつ努力するあなたをいつでも応援してくれるはずです。
「コウヤマキ(高野槇)」の花言葉「慈愛」
「コウヤマキ」の花言葉ふたつめは「慈愛」です。
「コウヤマキ」はその丈夫さから、古より防風林や生垣として植えられ、家や家畜を守っていました。
水に強く虫が付きにくい性質からさまざまな加工品にもなっており、そこから「慈愛」という花言葉が付けられたのです。
「コウヤマキ」の香りをかぐと不思議と気持ちが落ち着きますが、この木の持つ「慈愛」が私たちの心を優しく包んでくれるお陰なのかも知れません。
「コウヤマキ(高野槇)」の花言葉「色褪せぬ恋」
「コウヤマキ」には「色褪せぬ恋」という花言葉もあります。
「コウヤマキ」は常緑樹なので、1年を通じて美しい緑色を保ちます。
そこから「色褪せぬ恋」という花言葉が与えられました。
何年経っても忘れ難い人がいるならば、「コウヤマキ」の木にそっと祈りをかけてみてください。
「コウヤマキ(高野槇)」の豆知識
「コウヤマキ」はとても良い香りの持ち主でアロマオイルとしても活用されています。
爽やかな森林の香りはリラックス効果が高く、アロマスプレーなどにすれば手軽に森の中を散歩しているような気分に浸れます。
そんな「コウヤマキ」ですが、実は自生しているのは日本だけ。
成長が遅いため日本以外では別の植物との生存競争に勝てなかったのではないかと言われています。
そんな貴重な「コウヤマキ」、大事に守って行きたいですね。
まとめ
「コウヤマキ」は「ヒマラヤスギ」や「ナンヨウスギ」と並んで、世界三大美樹と呼ばれるほど樹形が美しい木です。
荘厳で気高い「コウヤマキ」は剪定を頑張らなくても美しい姿に育ってくれますので、お庭のシンボルツリーや盆栽として「コウヤマキ」をお迎えしてみてはいかがでしょうか。