「エレガンスみゆき」はバラ科サクラ属の高木です。
埼玉県川口市の育種家、柴道昭氏によって開発されたサクラの園芸品種であり、名前にある「みゆき」は柴道昭氏の長女の名前から取られています。
1989年に開発、2011年に正式に園芸品種登録されたばかりの新しい種で、市場に出回り始めたのはごく最近のこと。
その花はヤエザクラに似たもので、花びらの数は11~20枚ほどです。
花の色はピンクですが、他のサクラと比較すると色が少し濃い傾向にあります。
開花期は秋から春にかけて。
おおむね12月~4月となりますが、条件がうまくかみ合えば10月からの開花も狙えるそうです。
「エレガンスみゆき」の花言葉
「エレガンスみゆき」はサクラであるため、花言葉もサクラに準じることになるでしょう。
そしてサクラの花言葉は「精神の美」「優美な女性」「純潔」「優れた教育」などです。
全体的に理想的な女性を表す言葉が多く、柴道昭氏が本種に娘の名を付けたのも頷けます。
またサクラを国の象徴とし、はるか昔からサクラと共にその歴史を刻んできた日本においては今や600種を超えるサクラが存在するとされており、そのうち代表的なものについては個別に花言葉が与えられています。
もし「エレガンスみゆき」に個別に花言葉を与えるのなら、後述する性質から「長い幸せ」などが良いでしょう。
「エレガンスみゆき」の豆知識
「エレガンスみゆき」はニワウメとニワザクラを掛け合わせて作られた種です。
本種には鑑賞用の品種として有利な特徴がいくつもありますが、最大のウリは開花期の長さでしょう。
およそ4か月~半年にかけて次々と花を咲かせることができるという点は驚異的で、2週間程度で儚く咲いて散ってしまう一般的なサクラとは比べ物になりません。
また成長が非常に遅く、屋外で大きく育てても5mほどの高さにしかならないという特徴もあります。
これは一見デメリットのように思えるかもしれませんが、特に個人が庭で栽培する上では剪定などの管理を多く必要としない、狭いスペースでも育てられるという大きなメリットになります。
やろうと思えば鉢植えや盆栽でも楽しめるほどで、そこから新しいサクラの楽しみ方を見出すこともできるでしょう。
今ではまだまだ入手ルートが限られているようですが、徐々に愛好家も増えているようで、今後がとても楽しみな品種と言えます。
まとめ
「エレガンスみゆき」はニワウメとニワザクラを掛け合わせてできたサクラです。
開花期が秋から春にかけてと非常に長いのが特徴で、花びらの多いピンク色の花を付けます。
成長が遅く、管理をあまり必要としなかったり、狭いスペースでも育てられたりという点も見逃せません。
花言葉は「精神の美」「優美な女性」「純潔」「優れた教育」「長い幸せ」など。
名前にある「みゆき」は開発者の長女の名前だそうです。