「オオイタドリ」はタデ科ソバカズラ属(タデ属)の植物です。
大型の多年草に分類され、草丈は1mから3m、大きいものは4mにまで及びます。
近縁種にイタドリがありますが、こちらは草丈は2mほどにしかならないこと、また「オオイタドリ」が日本の中部地方以北、千島列島、サハリンに分布していることに対し、イタドリは関東以南の比較的暖かい地域に分布しているという点で区別することができます。
今回は「オオイタドリ」の花言葉について紹介していきます。
「オオイタドリ」の花言葉
「オオイタドリ」はその大きな草丈に目が行きがちですが、夏7月から9月に白、もしくは黄白色の小さな花を多数、密につけます。
この「オオイタドリ」の花言葉は「回復」、「見かけによらない」です。
これらについて順番に解説していきます。
「回復」
草丈の大きな「オオイタドリ」は成長のスピードがとても早く、一夏で3mまで育つ個体も存在します。
そんな生命力の強さから「回復」の花言葉がつけられました。
また「オオイタドリ」は北海道のアイヌ民族をはじめとして、日本各地で食用として用いられてきた歴史を持つ植物です。
昔から鎮痛、抗炎症、抗アレルギーの効果が期待されてきました。
「オオイタドリ」の名前も「疼み(いたみ)を取る」植物であることに由来しており、「オオイタドリ」のもつ効用が「回復」の花言葉の由来になったともいわれます。
「見かけによらない」
「オオイタドリ」の成長がとても早いことは先述したとおりですが、同時に繁殖力の強い植物でもあります。
「世界の侵略的外来種ワースト100」にも指定されている「オオイタドリ」は外来種となった時に在来種を駆逐してしまうほどの繁殖力を持っており、イギリスでは「オオイタドリ」によってコンクリートがわれてしまうといった被害も起きているようです。
繁殖力が高く、厄介者として扱われることもある反面、その薬効は優れたものであるということが「見かけによらない」という花言葉がつけられた理由だそうです。
また、密になって咲く「オオイタドリ」の花姿が、ブドウのような果実にも見えることから「見かけによらない」の花言葉がついたとされる説もあります。
「オオイタドリ」の豆知識
北海道にも古くから自生していた「オオイタドリ」はアイヌ民族の言葉で「クッタラ」と呼ばれます。
北海道白老郡白老町に位置するカルデラ湖、具多楽湖(クッタラ湖)はクッタラ(「オオイタドリ」)の群生しているところ、という意味でこの名前がつけられたそうです。
まとめ
繁殖力が強く、薬草としての効果を古くから期待されていた「オオイタドリ」には、植物自身を表すような生命力に溢れる花言葉が並んでいます。
贈答の際などの参考になさってください。