「イワベンケイ」は、ベンケイソウ科「イワベンケイ」属の多年草です。
北半球の亜寒帯地域と高山に分布が見られ、岩礫地に生育します。
山にある個体は、氷期に南に進出した個体が、その後暖かくなって取り残されたものです。
多肉質の葉が付き、花は黄緑色で、花期は6月から8月です。
その後実る果実は紅色になります。
今回は、「イワベンケイ」の花言葉について解説します。
「イワベンケイ」の花言葉
「信じて従う」「穏やか」「静謐」です。
比較的良い言葉で、意味が合う相手への贈り物に向きます。
「信じて従う」
「イワベンケイ」は「岩弁慶」と書きますが、これは岩場に咲く「ベンケイソウ(弁慶草)」という意味です。
「ベンケイソウ」という名の由来は、丈夫な性質を豪傑の武蔵坊弁慶に喩えたものです。
少年期は暴れ者でしたが、牛若丸に倒された後は、忠誠を誓い付き従った事からついた花言葉です。
岩場に身を寄せ合うように咲く姿も、互いに信じて従っていると解釈できます。
何かしら尊敬でき、見倣いたい相手へ贈るのに向きます。
一方、会社の上司相手には向きません。
特定の上司に執着すると、どちらかが転勤になった時、大きくモチベーションを下げてしまいます。
「穏やか」
晩年の弁慶の「気は優しくて力持ち」のイメージから付いた花言葉です。
「イワベンケイ」の花が、派手さではなく、「穏やか」な美しさである事も意味が合います。
一方、「イワベンケイ」の根は太く、乾燥させるとバラのような芳香があり、「ローズルート」というハーブとして利用されます。
ハーブティーなどで、人の気持ちを落ち着かせる香りも「穏やか」の由来です。
物静かで好ましい相手へ贈るのに向く花言葉です。
「静謐」
人の踏み込まない高山で、静かに咲く「イワベンケイ」の姿から付いた花言葉です。
岩の上で、じっと座禅を組んでいる修行者のような花の姿からも連想出来ます。
沈黙を怖がる人もいますが、会話を途切れさせずいつも話し続けるのを嫌がる人もいます。
会話が弾んでいる事が何より大切というのは偏った考え方です。
テレビやラジオの話し方を言葉の見本にすると沈黙が怖くなりますが、あれは秒単位で視聴者の興味を惹きつけておく技術であって、コミュニケーション方法ではありません。
まとめ
「イワベンケイ」は、ベンケイソウ科「イワベンケイ」属の多年草です。
花言葉は「信じて従う」「穏やか」「静謐」です。
人との関係を円滑にしてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。