「イヌハッカ(チクマハッカ)」は、シソ科イヌハッカ属の多年草です。
ヨーロッパから中国にかけて分布し、日本では長野県筑摩群で発見された事から「チクマハッカ(筑摩薄荷)」の別名が付いています。
花は6mmほどの唇型で、花穂に密集して咲き、花色は白から淡青紫色、花期は8月から9月です。
今回は、「イヌハッカ」の花言葉について解説します。
「イヌハッカ(チクマハッカ)」の花言葉
「自由な愛」「愛らしさ」「無邪気」です。
良い意味の言葉で、贈り物に向きます。
「自由な愛」
忠実で愛情深い犬のイメージと、別名の「キャットミント(猫のミント)」から、気まぐれで自由な猫のイメージも加わった花言葉です。
愛は心の動きですから、本質的には自由なものと言えるでしょう。
恋人や配偶者がいたとしても、表に出さない限り誰を愛するのも自由です。
制限出来ないものについて、色々煩う事は益のない事でしょう。
それよりは、別々に「自由な愛」を謳歌しつつ、たまに愛情が重なる時を楽しむぐらいの心持ちが手頃です。
自宅へ飾り、自分の心を見つめ直すのに向く花言葉です。
「愛らしさ」
小さな花の可愛らしさや、犬や猫を名に持つ事から連想される花言葉です。
犬や猫の愛らしさは格別です。
人間の赤ん坊を可愛いと感じるかどうかは、出産経験の有無などに大きく左右されますが、犬や猫の「愛らしさ」は大多数の人が認めるところでしょう。
「何故」と考えてみると、ペットとして改良されている品種が、そうでないものより可愛いのは当たり前と言えば当たり前です。
この花言葉は、恋人や子供などへ贈るのに向きます。
「無邪気」
こちらも花の可愛さと、犬が「無邪気」に遊び戯れるイメージです。
「無邪気」な心で過ごしたいものですが、どうしても邪な気持ちは混ざってきます。
だとするなら、邪気は言うほど悪いものではなく、当たり前に心に入る差し色のようなものと考えるべきでしょう。
ほどほどに「無邪気」で、好ましい人へ贈るのに向きます。
周囲に迷惑を与えるような「無邪気」さは、「傍若無人」であり、別の性質です。
「イヌハッカ(チクマハッカ)」の豆知識
「イヌハッカ」は、精油に「ネペタラクトン」という成分が含まれています。
これは猫を興奮させ、身体をこすりつける行動を誘発します。
ここから付いた別名が「キャットミント」、英名が「キャットニップ(猫が噛む)」です。
また、この動きが、「マタタビ」への反応と似て見える事から、「西洋マタタビ」の通称もあります。
まとめ
「イヌハッカ(チクマハッカ)」は、シソ科イヌハッカ属の多年草です。
花言葉は「自由な愛」「愛らしさ」「無邪気」です。
花への興味も深めてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。