「アメリカカンボク」はレンブクソウ科ガマズミ属の落葉低木です。
アメリカの「カンボク(肝木)」というのが名前の由来で、原産地はアメリカとカナダです。
花は、ごく小さい花の周囲を装飾花が囲む、白い「ガクアジサイ」のような姿で、その後赤い果実が実ります。
花期は、5月から6月です。
今回は、「アメリカカンボク」の花言葉について解説します。
「アメリカカンボク」の花言葉
「結合」「私を無視しないで」「恋の痛み」です。
意味深な言葉のため、贈る時は意図を正しく伝えましょう。
仕事上の付き合いなど、関わりの薄い相手には向きません。
「結合」
小花が寄り集まって咲く様子から付いた花言葉です。
アメリカと日本を繋げているという意味にもなります。
遠い地で見かける故郷の花は、その土地を好きになる第一歩です。
人と人の繋がりは大切です。
個としては脆弱な人類が、生存競争に勝てたのは、正にこの「結合」に安心する性質によるものです。
独りでいる事が好きな人もいる、と思うかも知れませんが、血縁者以外がいる町に住んでいられるという事自体、社会性に適応出来ている証拠です。
何かしら繋がりを持ちたいと思う相手へ贈るのに向きます。
誤解を与えそうな相手については、「何故、一緒にいたいのか」という部分について、他の花と合わせ、言葉を補うと良いでしょう。
「私を無視しないで」
ガマズミ属にしばしば表れる花言葉です。
「アメリカカンボク」は、特徴的な花が咲き、目を惹く赤い果実が実り、更に3つに裂けた独特な形の葉は美しく紅葉します。
こうして、常に人の気を惹いているような、魅力的な姿から付いた花言葉です。
親しい筈の人に無視されるのは、存在の否定に通じる辛い事です。
それが分かっているからこそ、人を傷つける手段としても用いられます。
一方、ごく短時間に反応がない時などに使う言葉としては不適切です。
強い言葉で責める事で、一方的に相手を悪者にする狡猾な方法です。
人間、いつも同じ温度で反応出来るとは限りません。
返事が遅れる事もあれば、失礼な態度に腹を立てる事もあります。
そんな相手の事情を無視して、しつこく「無視するな」と言い続ければ、今度は本当に無視される事にもなりかねません。
誰かに贈るには難しい花言葉です。
創作で、策略により完全に孤立した主人公の心象描写などに使う事は出来ます。
「恋の痛み」
「アメリカカンボク」の果実は、美しくおいしそうで、実際に食べられます。
但し、弱毒性で、食べ過ぎれば調子を崩してしまいます。
見た目の美しさと酸味、そして苦しみを合わせて付いたのが、「恋の痛み」という花言葉です。
恋人へ、苦しいほどの想いの強さを伝えるメッセージとして贈るのに良いでしょう。
それ以外の相手には、惚気としか受け取られないので、向きません。
まとめ
「アメリカカンボク」はレンブクソウ科ガマズミ属の落葉低木です。
花言葉は、「結合」「私を無視しないで」「恋の痛み」です。
意味深な言葉なので、贈る時は親しい相手に限り、意図も詳しく伝えましょう。
微妙な心の機微も伝えてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。