「アツバスミレ」はスミレの変種です。
その名の通り比較的分厚い葉を付けるという特徴があり、主に千葉県〜鹿児島県の海岸沿いに分布しています。
開花期は3〜4月で、主な花の色は紫や白。
強い海の風に耐えるためか一般的なスミレと比較すると全体的にしっかりとした雰囲気があり、葉には光沢もあるので観賞用に栽培されることがあります。
「アツバスミレ」の花言葉
「アツバスミレ」に固有の花言葉は与えられていません。
しかしスミレの変種であることから、必要であればスミレの花言葉を用いるのが良いでしょう。
スミレは古くから日本人に愛されてきた身近な花であることもあり、多くの花言葉を持っています。
その代表的なものは「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」といった、日本らしい奥ゆかしさを感じさせるものでしょう。
これらはスミレが道端などでちょこんと控えめに咲く様子からきているといわれています。
謙虚さや誠実さは仕事においてもプライベートにおいても大切なものですし、小さな幸せを見つけることはカップルや夫婦、家族が長く生活を共にするのに必要なものなので、これらの花言葉の汎用性はとても高いといえるでしょう。
また色別の花言葉もあり、紫のものには「愛」や「貞操」、白のものには「無邪気な恋」「あどけない恋」「純潔」といった花言葉が与えられています。
いずれも恋愛に関するものですが、基本的にはポジティブなものばかりでこちらも使いにくいことはないでしょう。
なお「アツバスミレ」は市場においては珍しい山野草という扱いなので、価格こそ極端に高いということはないものの入手性の面では厳しく、ギフトにはあまり向きません。
「アツバスミレ」の豆知識
「アツバスミレ」の中には「二色アツバスミレ」というユニークな園芸品種があります。
それは上が白で下が紫色になる変わった花を咲かせるのですが、他の点では普通の「アツバスミレ」と変わりません。
また一部地域では人の手から逃げ出し野生化したものが見られるそうです。
まとめ
「アツバスミレ」に固有の花言葉はないので、必要ならスミレの花言葉を用いるのが良いでしょう。
具体的には「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」などです。
また「アツバスミレ」は入手性に難はありますが、全体的にしっかりとした雰囲気があり観賞用に栽培されることがあります。