「アオモリアザミ」は、キク科アザミ属の多年草です。
日本固有種で、青森県全域と、秋田県、北海道の1部に見られます。
「オオノアザミ」の別名もありますが「ノアザミ」とは異なります。
花はアザミ属の特徴がある薄紫色、全体的にトゲトゲした姿で、花期は8月から10月です。
今回は、「アオモリアザミ」の花言葉について解説します。
「アオモリアザミ」の花言葉
「独立」「自立」「心の成長」です。
近縁の「アザミ」や「ノハラアザミ」の花言葉と共通します。
いずれも方向性の近い良い意味で、成長していって欲しい子供や後輩などへ贈るのに向きます。
どうしても上から目線になるので、目上の人には合いません。
「独立」
かつてスコットランドで戦争があった時、敵の斥候が「アザミ」を踏み、声を上げたせいで奇襲が露見し、「独立」が維持出来たというエピソードから付いた花言葉です。
「独立」は何をもってそう呼ぶかは難しいところです。
経済的に援助を受けていなくても、決断が親の言いなりなら、とても「独立」とは言えないと思う人もいるでしょう。
結局、形以上に大切なのは、気持ちの向きという事になります。
「独立」しようと思い、その方向に進んでいれば、最初は誰かの手の届く範囲にいても、いずれは自分だけで歩いている、そういったものでしょう。
「独立」して独り暮らしを始める子供へ贈ったり、自分の気持ちを整理するために飾ったりするのに向きます。
「自立」
スコットランドのエピソードの他、トゲがあり誰かの安易な手助けを防ぐ様子、花茎が直立する様子などから付いた花言葉です。
「自立」は大事というのは一般的な価値観ですが、人間は独りでは生きていけないともいいます。
結局、使う人が都合良く使っている言葉の一つですから、誰かの価値観に従う事はありません。
自分の良しとする状態が「自立」と決めれば良いのです。
正しくそれが、「自立」した価値観と言えるでしょう。
自立心を養うため、部屋へ飾るのに向きます。
一方、配偶者などに贈ると、別居の意思と受け取られる可能性があるので、意図は正しく伝えましょう。
「心の成長」
ぐんと伸びる花茎から付いた花言葉です。
「アオモリアザミ」は、高さ1mにも達しアザミ属の中でも大きい方の品種です。
「自立」「独立」のイメージも含みます。
「心の成長」とは言いますが、「三つ子の魂百まで」とも言うように、人の本質はそこまで変わりません。
本質はそのまま、成長に伴い広くなっていく世界に対応できるよう、理解力や受容性が上がっていく事が、「心の成長」の1つの側面です。
精神的な成長が見られる子供や教え子へ贈り、励みにするのに向きます。
まとめ
「アオモリアザミ」はキク科アザミ属の薄紫色の花で、花言葉は「独立」「自立」「心の成長」です。
目上の人には向きませんが、子供や後輩、自分のために飾るにはよく合います。
人との関係を円滑にするにも役立つ、花言葉を是非参考にして下さい。