「隠された心」という花言葉の花は、隠していた本心を伝える言葉と共に贈るのに向きます。
何はともあれ、と、先に贈ってしまって、話す決心を固めるのにも役立ちます。
他に、相手に隠し事があるか勘ぐる時に贈っても意味は合いますが、気付かないふりをされる可能性は高いでしょう。
「隠された心」の花言葉を持つ花
「隠された心」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「ヤブラン(藪蘭)」
キジカクシ科ヤブラン属の多年草です。
属名から「リリオペ」とも呼ばれます。
直立した花茎を白または紫の小花が覆うように咲きます。
細長い葉が多く茂りボリュームのある株を作る一方、花茎はそこまで突出せず、隠れ気味に見える事から「隠された心」という花言葉が付きます。
他の花言葉は「謙遜」「忍耐」「無邪気な」で、良い言葉が揃うため、相手のイメージに合うなら伝えても良いでしょう。
「隠された心」と似た意味の花言葉を持つ花
「隠された心」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「ヒメシャガ(姫射干)」
アヤメ科アヤメ属の多年草です。
日本固有種で山地の林内、岩場、斜面などに生育します。
花は4cmほどと小さく、淡紫色に黄色い模様が入ります。
個体数が少なく、冬には地上部分が枯れる性質もあり、見つけにくい花である事から「隠れてる私を見つけて下さい」「内気な恋」という花言葉が付きます。
見つけて欲しい気持ちと、恥ずかしがる内気さで揺れ、「隠された心」に近い花言葉と言えるでしょう。
他の花言葉は「変わらぬ愛」です。
全部合わせて長く片想いしていた相手への、恋の告白に向きます。
贈る時はどんなに恥ずかしくても名前は明らかにしましょう。
相手も不安になります。
他に恋に関する近い花言葉としては「ツキミソウ(月見草)」に「打ち明けられない恋」があります。
「ムシトリナデシコ(虫取り撫子)」
ナデシコ科シレネ属の越年草です。
紅色で花弁5枚の可愛らしい花を茎先に放射状に咲かせます。
茎の上部に粘着質の部分があり、ここにアリなどの昆虫がくっついてしまう事が、名前の由来になっています。
可愛らしい花を見せつつ、虫を捕まえるというイメージから「偽りの愛」「欺瞞」「罠」という花言葉がつきます。
本心を偽って見せないので、「隠された心」と近い意味と言えるでしょう。
尚、「ムシトリナデシコ」は、虫を捕る為に粘着質にしている訳ではありません。
受粉に役立たない地上の虫を花に近づけさせないための性質です。
他の花言葉は「未練」「しつこさ」「欺かれた人」「青春の愛」などがあります。
良い言葉の方で贈りたい時は、カードなどで伝えたい言葉を限定しましょう。
その時、粘着の性質についてはきちんと伝えましょう。
肌に何かが付着するのは本能レベルで不快なものです。
「隠された心」に近い花言葉は他にも「内気」「遠慮」など、様々なものが考えられます。
伝えたい気持ちなどに合わせて、花を選ぶと良いでしょう。
まとめ
「隠された心」という花言葉を持つ花は「ヤブラン」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「ツキミソウ」「ヒメシャガ」「ムシトリナデシコ」などがあります。
選択幅は広いため、相手や伝えたい気持ちに合わせた花が選べるでしょう。