「癒す」という花言葉の花は、心身が疲れている人へ贈り、労いや同情の気持ちを伝えるメッセージになります。
自室に飾り、癒しの空間を演出にもできます。
一方、「癒す」という行為は、ある程度上から包み込むイメージが付くため、目上の人には避けた方が良いでしょう。
「癒す」の花言葉を持つ花
「癒す」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「ウツボグサ(靫草)」
シソ科ウツボグサ属の多年草です。
花期は夏で、円筒系の花穂に紫色の唇型の花が、下から咲いていきます。
「靫」は、武士が使った矢を入れて背負うケースの事で、円筒の花穂または花の形からのイメージです。
筒型の魚である「ウツボ」の語源も同様です。
枯れかかった花穂を乾燥させたものが、「夏枯草(カゴソウ)」という生薬として利用される事から「優しく癒す」という「癒す」とほぼ同じ花言葉が付きます。
他の花言葉は「協調性」です。
やや「癒す」と関係は薄いですが「相手に寄り添う」という意味で伝える事は出来ます。
同じように生薬として利用されるものでは、「カモミール」に「あなたを癒す」という花言葉が付きます。
「癒す」と似た意味の花言葉を持つ花
「癒す」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「ノイバラ(野茨)」
バラ科バラ属の野生種の1つです。
「ノバラ(野薔薇)」とも呼びます。
白い花弁5枚の素朴な花を咲かせます。
「茨」とは、元々、トゲのある低木の総称で、「イバラ」と「バラ」、両方の呼び名が使われていましたが、その後、花を「バラ」、樹木を「イバラ」と呼び分けるようになりました。
漢字の「薔薇」は中国の呼び名で、読みだけ「バラ」を当てはめたものです。
「ノイバラ」の開花後は丸い果実(偽果)が赤く実り、これを生薬として利用する事もありました。
トゲと果実の性質を合わせて「痛手からの回復」という、「癒す」と意味が近い花言葉が付きます。
他の花言葉は「厳しさ」「素朴な愛」「孤独」「才能」「詩」と、「癒す」と方向性の違う言葉が揃います。
相手の雰囲気などに合うなら、添えても良いでしょう。
「キンシバイ(金糸梅)」
オトギリソウ科オトギリソウ属の半常緑樹です。
梅雨の頃、黄色く、雄しべの密生した花を咲かせます。
雨粒を葉が受け止める様子や、雨雲の下で太陽のように明るい花の姿などから「悲しみを止める」という花言葉がつきます。
心を「癒す」意味として、近いものでしょう。
他の花言葉は「太陽の輝き」「煌めき」「魔除け」「秘密」など、他に洩らさず相談を受け、元気付けてあげられそうな言葉が揃います。
勿論、実際に助言が出来るとは限りませんが、聞くだけで半分は解決しているものです。
他にも「慰め」「癒し」など、近い意味の花言葉を持つ花は多いため、相手の辛さに合わせた花も選べるでしょう。
まとめ
「癒す」という花言葉を持つ花は「ウツボグサ」「カモミール」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「ノバラ」「キンシバイ」他多数です。
選択幅は多いため、相手の辛さに合う花も選びやすいでしょう。