「慈悲」とは哀れみ慈しむこと、あるいは特に仏教において苦痛を取り除き、楽にしてやることを指す言葉です。
一般的には目上の者が目下の者に対して行うものであるため、使い所にはご注意を。
無難な使い方としては信仰対象の慈悲の光を広めるという意味合いで宗教施設に飾る、慈悲の心を忘れないようにという意味で見える場所に飾るなどでしょうか。
慈善事業の拠点などにも良いでしょう。
「慈悲」の花言葉を持つ花
「慈悲」を表現するのに使えそうな花のうち、比較的知名度の高いものや入手性の良いものをご紹介します。
「デルフィニウム」
デルフィニウムはキンポウゲ科ヒエンソウ属の花です。
花の色や形のバリエーションが豊富にあり観賞用の花として非常に人気ですが、特に切り花においては青系の色がメジャー。
また数少ない、通年流通する青い切り花のひとつでもあります。
花言葉は「慈悲」「清明」「高貴」など。
「慈悲」の意味で使うなら、色別の花言葉にも「慈悲」がある青色やピンクのものがおすすめです。
「マーガレット」
マーガレットはキク科キク属の花です。
かのマリー・アントワネット妃も愛したといわれている美しい花であるほか、花を使った恋占いにも使われます。
花言葉は「慈悲」「恋占い」「心に秘めた愛」「真実の愛」「誠実な心」「予言」など。
また「慈悲」「誠実」「貞操」「安らぎ」のシンボルともされています。
「ピラカンサ」
ピラカンサはトキワサンザシやトキワサンザシの仲間(カザンデマリ、タチバナモドキなど)を指す言葉です。
常緑低木の一種で、春に咲く白い花だけでなく、秋に実る丸く鮮やかな色の果実も鑑賞の対象とされます。
暑さや寒さに強く育てやすいこともあり、庭木や生け垣などとして人気。
花言葉は「慈悲」「慈悲心」「燃ゆる思い」「快活」などです。
「ハクモクレン」
ハクモクレンはモクレン科モクレン属の落葉高木です。
ハクレン、ハクレンゲと呼ばれることもあります。
3〜4月になると咲かせる上向きで白色の花が美しく、日本でも街路樹や庭木などとしてポピュラーです。
花言葉は「慈悲」「荘厳」「高潔な心」「崇敬」など。
これらはハクモクレンの花が仏教と深い繋がりがあることからきています。
「慈悲」と似た花言葉を持つ花
例えばカノコユリの「慈悲深い」という花言葉はほとんど同じように使えるでしょう。
他にもジャガイモ、ブドウ、ウスベニタチアオイには「慈善」という花言葉があります。
「慈愛」という花言葉を持つロウバイ、キンセンカなども良いでしょう。
まとめ
「慈悲」という花言葉を持つ花はデルフィニウム、マーガレット、ピラカンサ、ハクモクレンなどです。
例えば宗教施設や慈善事業にはぴったりでしょう。
他にも「慈悲深い」という花言葉を持つカノコユリや、「慈善」という花言葉を持つジャガイモ、ブドウ、ウスベニタチアオイ、「慈愛」という花言葉を持つロウバイ、キンセンカなども似たように使えます。