「愛」とは何か。
古くから人類を悩ませてきたその問いに対し、多くの人が多種多様な答えを示してきました。
しかし愛というものは今でも我々人間を時に悩ませます。
さて、辞書のような説明をするなら、愛とはある人や物を大切に思うことや慈しむことです。
しかし花言葉の世界において愛は、主に恋人や配偶者に対する愛を示します。
とはいえ「結婚してください」や「死ぬまで(あなたを愛する)気持ちは変わりません」などより直接的で強い花言葉を持つ花もあるので、「愛」という花言葉を持つ花はふわりと「あなたを愛しています」と匂わせたり、日常のシーンでさり気なく「あなたを変わらず愛しています」と伝えたりする場面に合っているでしょう。
「愛」の花言葉を持つ花
「愛」に関する花言葉を持つ花のうち、知名度があるもの、入手性が良いものを優先してご紹介します。
「バラ」
バラはバラ科バラ属の花で、ギフト用の花として世界で最もポピュラーな花のひとつです。
そしてバラには「愛」や「美」、「愛情」などの花言葉があります。
加えて色や模様、贈る本数に関係する花言葉もあり、12本のバラ(ダズンローズ)や108本のバラの「結婚してください」という花言葉は特に人気。
また「愛」や「愛情」の花言葉を強調したいなら、赤いバラを用いるのが良いでしょう。
「紫色のスミレ」
スミレはスミレ科スミレ属で、古くから愛されてきた丈夫で美しい花です。
そして最もよく見られる紫色のスミレには「愛」「貞節」という花言葉があります。
ちなみにスミレ全般の花言葉は「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」など。
全体的にアツアツでエネルギッシュな恋愛よりは日常の何気ない幸せや愛情に向いています。
「赤いコスモス」
コスモスはキク科コスモス属の花です。
秋に咲く花の代表格で、アキザクラと呼ばれることもあります。
そして赤いコスモスには「愛情」「乙女の愛情」「調和」「乙女の調和」といった花言葉があります。
コスモス全般の花言葉が「乙女の真心」「調和」「謙虚」などであることも考えると乙女が贈ったり、乙女に贈ったりするのに向いていそうですが、時期的なこともあって敬老の日に贈るギフトとしても人気です。
なお、9月14日はプレゼントとコスモスを交換し合って愛を確かめ合う「コスモスの日」とされています。
「愛」と似た花言葉を持つ花
他にも愛に関する花言葉を持つ花はたくさんあります。
例えば春の花として代表的なチューリップには「愛の告白」という花言葉が、青い星のような花を付けるブルースターには「幸福な愛」という花言葉が、理科の時間に育てた方も多いであろうアサガオには「愛情」「あなたに絡み付く」という花言葉が、みずみずしく美味な果実で知られるナシには「愛情」「癒し」などの花言葉があります。
まとめ
「愛」という花言葉を持つ花のうち、最も代表的なものはバラでしょう。
また「愛」やそれに類する花言葉を持つ花はとても多く、例えば紫色のスミレ、赤いコスモス、チューリップ、ブルースター、アサガオ、ナシなどが挙げられます。
選択の幅が広いので、相手が好む花であなたの愛を伝えてみてはいかがでしょうか。