「出世」とは、元々仏教用語で、仏門に入る「出家」と近い意味でしたが、現在はほとんどの場合「会社で昇進する事」を意味します。
「出世」という花言葉の花は、就職した友人の会社での成功を願う贈り物になります。
「出世すると管理職にされるので、平社員のままでいたい」という人には嫌がられますが、社交辞令で贈るならそこまで考えなくても良いでしょう。
そもそも、そう言っていても、同期から取り残されるのは嫌なものです。
「出世」の花言葉を持つ花
「出世」という花言葉を持つ花はありません。
「出世」と似た意味の花言葉を持つ花
「出世」に似た意味の花言葉を持つ花は、多数見られます。
「モミ(樅)」
マツ科モミ属の常緑樹です。
日本固有種で、太平洋側に生育します。
花は黄緑の小花が穂になり、その後細長い松笠を作ります。
幹は真っ直ぐ伸び、樹形は綺麗な三角錐です。
この形を、多くの社員の中から抽んでて「出世」していくイメージに喩えて付いたのが「昇進」という花言葉です。
他の花言葉は「高くそびえる」「向上」「高尚」「時間」「永遠」などで、近いイメージでまとまっています。
「コウヤボウキ(高野箒)」
キク科コウヤボウキ属の落葉樹です。
花は白い筒状花が放射状に集まった形で、その後、白い綿毛を付けます。
幹が細く弾力があるため、高野山の寺院でこれを束ねて「箒」にした事が名前の由来です。
箒で一心に塵を払い、心の垢を除こうと取り組む修行僧の連想で「働き者」という花言葉が付きます。
無能な働き者は有害ですが、有能な働き者は良い具合に「出世」出来るでしょう。
他の花言葉は「清掃」です。
まともな職場なら、仕事が出来る人のデスクは何だかんだで片付いているので、意味は近い花言葉です。
「ウメ」
バラ科サクラ属の落葉樹、またはその果実です。
花は白か紅色の花弁5枚で、雄しべが密生し、芳香があります。
その後実る果実は、青い頃は有毒ですが、黄色く熟すると食べられます。
漬け物にしたものが梅干しです。
花期は1月から3月で、他の春の花に先がけて咲き始める様子から「出世」を象徴する花と言われています。
花言葉としては「独立」という花言葉が付き、開業して業界に「出世」していく人に向きます。
他の花言葉は「気品」「高潔」「忠義」「澄んだ心」「忍耐」「約束を守る」「美と長寿」で、経営者が本来持っているべき美点と言えるでしょう。
他にも「名声」「栄誉」など、「出世」をイメージ出来る花は多数あるため、相手の目指すものに合わせて選べます。
まとめ
「出世」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花は「モミ」「コウヤボウキ」「ウメ」他多数です。
人によって目指す位置は様々ですが、社交辞令で贈るなら無難なもので十分であり、逆に親しい相手なら好みも十分把握出来ているでしょう。