「12本のバラ(薔薇)」は、12本にまとめた切り花のバラの事です。
「ダズンローズ(1ダースのバラ)」とも呼ばれ、プロポーズの定番の本数になっています。
バラは、バラ科バラ属の総称です。
原種はチベット周辺からミャンマーにかけて分布していたと考えられ、北半球に自生が見られます。
古くから贈り物に使われるバラには、品種や色の他、本数によっても細かく花言葉が付いているのです。
今回は、「12本のバラ(薔薇)」の花言葉について解説します。
「12本のバラ(薔薇)」の花言葉
「私の妻になって下さい」「結婚して下さい」といいます。
他に悪い意味もなく、プロポーズに向きます。
一方、プロポーズの印象が強すぎるので、誤解されそうな相手には向きません。
それでも贈りたい時は、本数を分けた方が無難です。
「私の妻になって下さい」
中世のヨーロッパで、とある男性が意中の女性に結婚を申込に行く時、道すがら咲いているバラを摘んでいきました。
彼はそれぞれに「愛情」「情熱」「真実」「栄光」「感謝」「努力」「希望」「尊敬」「幸福」「信頼」「誠実」「永遠」の気持ちをこめました。
こうして出来た12本のバラ(薔薇)の花束を、女性に贈ったのです。
これが、「ウェディングブーケ」の始まりとされます。
女性の方は、花束を受け取ると、そのうち1本を男性の胸元に飾り、承諾を伝えたのです。
こちらは結婚式で新郎が胸に飾る「ブートニア」の元になっています。
これらが由来になった花言葉です。
結婚式では「ダズンローズセレモニー」としてこの伝説を再現する演出が行われる事もあります。
何かしら新郎がバラを12本集め、新婦が1本を返すという動きですが、特に伝統的な作法がある訳ではなく、創意工夫可能です。
男性から女性へのプロポーズに向く花言葉です。
何かしら気持ちを足したいからといって本数を増やすと、別の花言葉になるので、気にする相手の場合は注意しましょう。
「結婚して下さい」
こちらも同じ由来の花言葉です。
結婚の申し込みは、古今東西重要なものでした。
個人としても大変重要ですが、2つの家を結びつける意味もあるため、共同体にとっても大きな出来事だったのです。
結婚の申し込みは男性から女性にするもの、と考えがちですが、家を重んじる文化の場合、そもそも当事者にプロポーズする機会がないまま結婚が決まる事もありました。
現在は、親が勝手に決めた結婚に従う必要はなく、どちらからプロポーズしても問題になる事はありません。
結婚したい気持ちがある時は、古い「常識」にとらわれず素直に伝えましょう。
プロポーズに向く花言葉です。
まとめ
「12本のバラ(薔薇)」は、プロポーズ定番の花束です。
花言葉をより深く知れば、その花色と意味を合わせる事も出来るでしょう。
贈り物に一層心を載せられる花言葉を、是非参考にして下さい。