「黒椿」の花言葉とは?色や由来など花言葉を徹底解説

「黒椿」の花言葉とは? 花言葉

「黒椿」はツバキの中でも花の黒味が強いものをいいます。

真っ黒な花は存在しません。

その色味はワインレッドあるいは臙脂(えんじ)色と表現されることもあります。

またツバキ(椿)はツバキ科ツバキ属の常緑樹で、昔から日本人に愛されてきた花のひとつです。

日本原産の花で、日本書紀や万葉集といった我が国最古クラスの文献にさえその記述が見られます。

加えて茶花(茶道には欠かせない、茶室に生ける花)や芸術の題材として欠かせないほか、椿油はかつては化粧用や明かりなど生活には欠かせない重要な油のひとつでした。

また椿油はエコ意識の高まりや健康効果への注目により、今でも食用油、化粧品、薬品、せっけんなどとして利用されています。

「黒椿」の花言葉

「黒椿」固有の花言葉は「気取らない優美さ」です。

またツバキ全般の花言葉は「控えめな素晴らしさ」「控えめな優しさ」「気取らない優美さ」などとされています。

これらはその花がエレガントなものであるにもかかわらず、香りがほとんどしないことからきているという説が有力です。

加えて余談ですが赤いツバキには「謙虚な美徳」「控えめな素晴らしさ」、ピンクのツバキには「控えめな美(愛)」、白いツバキには「完全なる美しさ」「至上の愛らしさ」、黄色いツバキには「控えめな愛情」「謙虚さ」などの花言葉があります。

「黒椿」の豆知識

ツバキは現在、日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布しています。

樹高5〜10mほどの低木で、庭木にされたり、神社仏閣に植えられたりすることも一般的です。

また長崎県や東京都の島しょ部などでは椿油の生産を目的とした大規模な栽培が行われています。

ゆえに長崎県では県の木に、東京都大島町では町の花・木に指定されているほか、岩手県大船渡市、千葉県木更津市、神奈川県横浜市、富山県富山市、愛知県豊橋市、京都府京都市、広島県呉市などでも地域のシンボルとして親しまれているようです。

加えてアメリカ・アラバマ州においても州の花に指定されているほか、ドイツ・ドレスデンのピルニッツ宮庭園には1779年にカール・ツンベルク(分類学の父といわれるスウェーデンの植物学者リンネの弟子であり、医者・植物学者。

出島の三学者のうちの一人)が長崎の出島から持ち帰った樹齢250年以上のツバキが今も花を咲かせています。

まとめ

「黒椿」の花言葉は「気取らない優美さ」です。

その花の色合いは黒というよりはワインレッドや臙脂色に近いものですが、シックでユニークな優美さがあることから庭木などとして利用されます。

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