アジサイはアジサイ科アジサイ属の落葉低木です。
梅雨の時期の花として定番のものの1つで、花の色は紫やピンク、青、白など。
庭、公園、花壇、街路、公共機関などあらゆる場所に植えられているので、見たことが無いという方は極めて稀でしょう。
半球状にまとまってふわっと咲く花は古くから愛されており、我が国最古の和歌集である「万葉集」にさえも登場しています。
またアジサイは日本人にとってとても身近な存在であるにもかかわらず、実は日本固有種だったという事実はあまり知られていません。
「黒い紫陽花(アジサイ)」の花言葉
アジサイ全般の花言葉とは別に、紫やピンク、青などのアジサイは独自の花言葉を持ちます。
しかし「黒い紫陽花(アジサイ)」に関しては、独自の花言葉はありません。
よって「黒い紫陽花(アジサイ)」の花言葉は、アジサイ全般の花言葉と同じということになります。
ちなみにアジサイ全般の花言葉は「家族」「団らん」「和気あいあい」「移り気」「無常」などです。
このうち「家族」「団らん」「和気あいあい」は、花がたくさん集まって咲く様から来ています。
一方「移り気」「無常」は、花の色が時期や土の性質によって変わるという性質から来ています。
こういった花言葉を持つことから、カップルよりは人数の多い家族や、和気あいあいとした雰囲気を大切にしたいチームなどに贈るのが良いでしょう。
「黒い紫陽花(アジサイ)」の豆知識
現在我々が巷で目にするアジサイのほとんどは、園芸用に改良されたものです。
原種であるガクアジサイは一般的なアジサイほど多くの装飾花を付けず、こんもりとした両性花の周りにいくつかの装飾花があるといった塩梅の見た目をしています。
装飾花とは、文字通り生殖能力を持たない装飾のための花で、一般的にアジサイの花だと認知されているのはこちら。
また両性花は生殖能力を持ちますが、こちらには装飾花のような派手さはありません。
加えて園芸品種においては両性花は極端に少ないか、あるいはまったく無いこともよくあります。
両性花が無い場合は花によって増やすことは不可能ですが、挿し木や株分けで簡単に増やすことができるため、人の手が入る環境下では問題にはなりません。
ちなみに長きに渡る努力を以ってしても自然に黒い花を付けるアジサイを開発することはできていませんでしたが、2013年にデンマークのスクロール社が黒にかなり近い濃紫の品種「ディープパープル」を発表し、世間に衝撃を与えました。
まとめ
アジサイは古くから日本人に愛されてきた花の1つで、梅雨の時期の風物詩として知られています。
今では世界中で栽培、改良が行われていますが、長らく「黒い紫陽花(アジサイ)」は実在しないものでした。
「黒い紫陽花(アジサイ)」が開発されたのは2013年のこと。
最近出てきた品種ということもありまだあまり広まっていないためか、色別の花言葉はありません。
よって花言葉はアジサイ全般のものと同じ「家族」「団らん」「和気あいあい」「移り気」「無常」となります。