「邪魔」は何かの妨げになるものや、何かの妨げになっているさまを指す言葉です。
他にも訪問するという意味で使われることがありますが、花言葉の世界においてはこの意味では使われません。
また本来「邪魔」という言葉は仏教の用語で、修行を妨害する悪魔を指すものなのだそうです。
ともあれ「邪魔」に良い意味はないので、この花言葉を持つ花を誤って贈ってしまったり、誤解が起きる形で飾ってしまったりしないよう注意が必要でしょう。
「邪魔」の花言葉を持つ花
「邪魔」を表現するのに使えそうな花のうち、比較的知名度の高いものや入手性の良いものをご紹介します。
「絞り咲きのペチュニア」
ペチュニアはナス科ペチュニア属の花です。
ツクバネアサガオと呼ばれることもあります。
かつては日本の気候に適応できない、人気のない花だったそうですが今では品種改良により日本でも育てやすく人気のある花となっており、特に花壇に植える花や鉢植えにする花としてはとてもポピュラー。
またペチュニア全般の花言葉は「心の安らぎ」「あなたと一緒なら心が和らぐ」などポジティブなものです。
しかし絞り咲きのものには「邪魔者」「恋の手紙を遮断された」などという花言葉があります。
これらの由来は不明ですが、ギフトにするのは避けるべきでしょう。
ちなみに絞り咲きとは花びらに模様が入っているもののことです。
「アレチウリ」
アレチウリはウリ科アレチウリ属のつる植物です。
特定外来生物(日本の自然環境や農作物などに害を及ぼす外来種)に指定されるほど生命力や繁殖力の高い種で、河川敷、荒れ地、畑、林など様々な場所に適応することができます。
また葉は調理して食べることができるので、地域によっては食べて減らそうという運動も行われているようです。
花言葉は「邪魔者」「活力」「生命力」など。
生態がそのまま花言葉になったような、分かりやすいものとなっており「活力」などポジティブなものもありますが、特定外来生物は譲渡などが禁じられているため一般的なギフトとしては使えないでしょう。
「邪魔」と似た花言葉を持つ花
例えばイヌガラシやカキネガラシ、イヌカキネガラシは「恋の邪魔者」という花言葉を持っています。
ただしこれらは雑草として扱われているため、誤って贈るということはあまりないでしょう。
なおこれらの花はどれも小さくて黄色い、可憐なものです。
まとめ
「邪魔」やそれに類する花言葉を持つ花は絞り咲きのペチュニアとアレチウリです。
このうち、誤って贈ったり飾ったりしてしまう可能性のあるものは絞り咲きのペチュニアでしょうか。
またイヌガラシやカキネガラシ、イヌカキネガラシは「恋の邪魔者」という似た花言葉を持っています。