「追想の愛」という花言葉の花は、思い出と共に語られる、愛情を感じる相手に捧げるものです。
面と向かって渡すというより、思い出として飾ったり、墓前に供えるような花です。
友人関係に戻り、愛の日々は過去のものという相手にも意味は合いますが、その場合、花を贈るような関係ではないので、やはり飾って眺めるものになります。
「追想の愛」の花言葉を持つ花
「追想の愛」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「ハルジオン(春紫苑)」
キク科ムカシヨモギ属の多年草です。
白からピンクの花弁(舌状花)はごく細く、中央部分は黄色い筒状花は大きめです。
しばしば混同される「ヒメジョオン」との見分け方は、花弁で見分けられます。
「ヒメジョオン」は1. 5mm程ですが、「ハルジオン」は1mm以下の細さです。
「姫」は尖っていない幅広なイメージと考えれば覚えられます。
「ハルジオン」が蕾の時に垂れ、下を向く様子を、物思いに耽る人に喩えて「追想の愛」という花言葉が付きます。
野に咲く花で、しばしば幼い思い出に登場する花である事も、理由になるでしょう。
他の花言葉は「さりげない愛」です。
その時は気付かなかったけれど、今になってみると愛情を注いでくれていた恩師や親の墓前へ手向けるのに向きます。
「追想の愛」と似た意味の花言葉を持つ花
「追想の愛」に似た意味の花言葉を持つ花は、多く見られます。
「ルリハコベ(瑠璃繁縷)」
サクラソウ科ルリハコベ属の一年草です。
花は花弁5枚で、花色は青(瑠璃色)です。
葉の形から名前に「ハコベ」が付きますが、種類は全く違います。
春先に咲く性質から、昨年以前の恋を思い起こすという意味で、「追想」「恋の出会い」「約束」という花言葉が付きます。
ひとまとめにすると「追想の愛」と近い意味と言えるでしょう。
他の花言葉は「変化」「変わり身」で、変わってしまった今を省みる意味とも解釈できます。
「キランソウ(金瘡小草)」
シソ科キランソウ属の多年草です。
紫色の花は唇型で、両手足を広げた人のような形にも見えます。
手を広げ、相手を抱き止めるイメージから「あなたを待っています」「追憶の日々」という花言葉が付きます。
「追憶」は、「追想」より思い出に浸るイメージがあり、そんな記憶の中で待つ相手には何かしら感情が伴うでしょう。
他の花言葉は「健康をあなたに」です。
他にも「追想」「追憶」の花言葉を持つ花は様々です。
思い出の形に合わせて選ぶのも良いでしょう。
まとめ
「追想の愛」という花言葉を持つ花は「ハルジオン」です。
似た意味の花言葉を持つ花は「ルリハコベ」「キランソウ」他多数です。
選択肢は多いため、それぞれの思い出に合わせて花が選べるでしょう。