「許さない」という花言葉の花は、相手に対して強い怒りをぶつけたり、相手や自分の何かしらの行為を禁じるメッセージになります。
但し、現実の人へ贈る機会は稀でしょう。
本気で許さない場合、一切関係を断つか、相手へダメージを与える行動に移るため、花を贈り宣言するタイミングがありません。
主に、避けた方が良い花としての知識になります。
他に、創作の小道具としては使えるでしょう。
「許さない」の花言葉を持つ花
「許さない」という花言葉を持つ花はありません。
「許さない」と似た意味の花言葉を持つ花
「許さない」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「黄色いカーネーション」
ナデシコ科ナデシコ属の黄花品種です。
母の日の赤いカーネーションのイメージが強いですが、黄色も可愛らしい花です。
ですが、キリスト教圏で黄色は「イエス・キリスト」を裏切った、「イスカリオテのユダ」のシンボルカラーにされています。
このため、「軽蔑」「あなたには失望しました」という「許さない」ニュアンスの花言葉が付くのです。
但し、この「黄色」は後世の画家が慣習的にやっていただけで、聖書に根拠はないため、自分で飾る分には気にする必要は全くありません。
近いニュアンスの花言葉としては「ブリオニア」にその毒性から「拒絶」、「ゴボウ」はトゲがあるので「私に触らないで」という言葉が付きます。
「タンジー(ヨモギギク)」
キク科ヨモギギク属の多年草です。
黄色い花は花弁(舌状花)がない筒状花だけの構造です。
「ジョチュウギク(除虫菊)」の近縁で、虫除けに利用されていた事から「あなたとの戦いを宣言する」という花言葉が付きます。
確かに寝る前に耳元で羽音を立てられると、許せない気分になるでしょう。
他の花言葉は「抵抗」「婦人の美徳」です。
「婦人の美徳」はつまり「悪い虫」が付かないように、という事です。
創作で、恋のライバルに手袋と叩き付け、決闘を申し込むというのが丁度良い使い道でしょう。
現実では、決闘は犯罪なので、創作の中に限る表現です。
「ボロニア」
ミカン科ボロニア属の常緑樹です。
ベル型や星形の花が咲き、花色は白から赤、赤から黄色、紫、茶色です。
魅力的な花ですが「許されぬ恋」という、恋を「許さない」花言葉が付いています。
皆の人気者に許されない恋をするイメージでも、ベルの形から聖職者の恋と考えても良いでしょう。
他の花言葉は「芳香」「心が和む」「印象的」「打てば響く」「的確」「賑やかな人柄」で、どれも良い意味ばかりです。
他に、恋を我慢する意味で「誘惑に負けない」という花言葉が「白いデンファレ」に付いています。
まとめ
「許さない」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花として「黄色いカーネーション」「タンジー」「ブリオニア」「ゴボウ」「ボロニア」「白いデンファレ」などがあります。
悪い意味に伝わってしまう事があるため、現実の人に贈る場合は気を付けましょう。
自分のために飾るなら、何ら問題ありません。
