「薄らぐ愛」という花言葉の花は、あまり愛情が感じられなくなった恋人へ贈ると意味は合います。
但し、現実的には、そうなった相手に何か贈っても、思い通りには伝わりません。
そこまで気持ちを察してくれる人なら、愛が薄らがないものです。
どちらかというと、創作向きの言葉です。
恋人の心が離れて行く場面に、象徴的に描写すると良いでしょう。
「薄らぐ愛」の花言葉を持つ花
「薄らぐ愛」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「黄色いバラ」
バラ科バラ属の黄花品種です。
「黄色い服」は、中世ヨーロッパの宗教画では、「イスカリオテのユダ」の記号になっています。
ユダはキリストを売った裏切り者として憎まれている事から、黄色い花には謂われのない中傷の花言葉が付きまといます。
「バラ」には共通して「愛」という花言葉が付きますが、これをネガティブにしたのが「薄らぐ愛」です。
他の花言葉は、「友情」「献身」「嫉妬」「不誠実」などです。
良い花言葉として贈りたい場合は、カードなどで伝える言葉を限定すると誤解がありません。
「薄らぐ愛」と似た意味の花言葉を持つ花
「薄らぐ愛」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「シュウメイギク(秋明菊)」
キンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)の白やピンクの花です。
「キク」と名前に付きますが、姿が似て見えるだけで科から違う別種です。
「アネモネ」と近縁である事から、イメージの近い花言葉が付きます。
「アネモネ」には、古代ギリシャ神話に由来話があります。
昔、「アドニス」という美少年がいました。
その美しさに惹かれ、「アフロディーテ」と「ペルセポネ」という2柱の女神から求愛されました。
結果としてアフロディーテを選んだアドニスは、嫉妬したペルセポネの策略で命を落としたのです。
そして、流れる血から生まれたのが「アネモネ」の花でした。
ここからイメージされたのが「薄れゆく愛」という「薄らぐ愛」と近い花言葉です。
他の花言葉は「淡い想い」「利益」「忍耐」「多感な時」などです。
「バビアナ」
アヤメ科ホザキアヤメ属の主に紫色の花です。
開花後すぐ休眠のために葉を枯らしていく性質から、「薄れゆく愛情」という「薄らぐ愛」に近い花言葉が付きます。
他の花言葉は「変わり身が早い」「離れる愛」「あなたを信じます」などです。
他に「薄らぐ愛」に近い花言葉としては、「ハス(蓮)」に「離れゆく愛」があります。
まとめ
「薄らぐ愛」という花言葉を持つ花は「黄色いバラ」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「シュウメイギク」「バビアナ」「ハス」があります。
現実の恋人に贈っても意味がありませんが、創作には使えるでしょう。