気品を感じさせる「紫のアネモネ」は、キンポウゲ科イチリンソウ属のアネモネの紫色品種です。
地中海地方原産で、様々な品種が作られています。
花期は2月から5月で、夏には地上部が枯れ、球根のまま秋を待つ宿根草です。
今回は、「紫のアネモネ」の花言葉について解説します。
「紫のアネモネ」の花言葉
「儚い恋」「見放された」「恋の苦しみ」「あなたを信じて待つ」があります。
アネモネに共通する花言葉も含みます。
悲恋のイメージが強いため、恋人に贈る場合は幸せなイメージの花と合わせましょう。
そうすれば、多少の逆風は恋を燃え上がらせるものとして、受け容れられます。
「儚い恋」
アネモネ全体の花言葉の1つです。
古代ギリシャ神話にはアネモネ誕生の由来話が2つあり、1つが「紫のアネモネ」に当てはまります。
花の女神フローラには、アネモネという美しい侍女がいました。
フローラの夫である西風の王ゼピュロスは、アネモネを愛するようになりました。
嫉妬したフローラに追放されたアネモネは、ゼピュロスを想い泣き暮らします。
ゼピュロスはこれを憐れみ、アネモネを花に変えました。
こうして、春を告げる西風が吹く頃、美しいアネモネの花が咲くようになったのです。
儚い恋をする友人に贈るのに向く花言葉です。
芸能人へのファンレターにワンポイント添えても良いでしょう。
恋人に対しては「儚い」という、恋の終わりを予感させる言葉が付くため向きません。
「見放された」
追放されたアネモネの状況をイメージした花言葉です。
良い意味の言葉ではないため、誰かに贈るには向きません。
創作で、武術の師匠に破門され闇落ちした兄弟子のイメージに使うには向いています。
「恋の苦しみ」
ゼピュロスに会えないアネモネ、ゼピュロスに嫉妬するフローラと、恋に苦しむ者達の様子をイメージした花言葉です。
会いたい気持ちを伝える言葉と共に、恋人に贈るのに向きます。
何も無しで贈ると、付き合うのが辛いのかと勘違いされるので気を付けましょう。
片思いの辛さの意味で、告白にも使えます。
この花言葉が合わないのは、配偶者です。
通常、配偶者に恋しても苦しまないので、浮気を疑われます。
「あなたを信じて待つ」
「紫のアネモネ」固有の花言葉です。
高貴なイメージがある紫色の花になったアネモネは、春になると静かに花を咲かせ、必ず吹くと信じて西風を待つ。
そんなイメージから付きました。
単身赴任や遠距離恋愛などで愛する人と別れ暮らし、寂しさが募る時、「紫のアネモネ」を部屋に飾り、気分を変えるのも良いでしょう。
まとめ
「紫のアネモネ」は、アネモネの中でもシックで美しい花です。
花言葉を知っていれば、更に好ましく感じられるでしょう。
花との距離を近づけてくれる花言葉を、是非心に留め置いて下さい。