「私を忘れて」は一見物悲しい花言葉のように思われるかもしれませんが、現実の恋には必要なものでもあります。
なぜなら出会いがあれば別れがあるというのは必然であり、また別れはより良い出会いの始まりでもあるからです。
加えて恋の終わりをきちんと宣言することは、長い間ウジウジと過去に囚われることなくサッパリと前を向いて生きるには必要なことであるとも言えます。
「私を忘れて」の花言葉を持つ花
「私を忘れて」に関する花言葉を持つ花のうち、知名度があるもの、入手性が良いものを優先して紹介します。
「黒いチューリップ」
チューリップはユリ科チューリップ属の花です。
花壇に植える花やギフト用の花として最も代表的なもののひとつで、学校、役所、庭、公園、道路など様々な場所で見ることができるでしょう。
その中でも黒いチューリップには「私を忘れて」などの花言葉があります。
珍しい花色のものなので少し入手に手こずるかもしれませんが、別れ、恋の終わりを印象付けるには持ってこいです。
「黄色のチューリップ」
黄色いチューリップには「望みの無い恋」「忘恩」などの花言葉があります。
「正直」や「名声」といったポジティブな花言葉もあるのでネガティブな意味合いばかりというわけではありませんが、黒と違い黄色のチューリップはよくある花色のものなので、間違って好きな方に贈ったりしないよう注意。
ちなみにこれに限らず黄色の花にネガティブな花言葉が付くことが多いのは、黄色はキリスト教において裏切りを連想させる色だからなのだそうです。
黄色は、イエス・キリストを裏切った弟子のユダが着ていた衣の色だとされています。
「黄色いバラ」
バラはバラ科バラ属の花で、ギフト用の花として最もポピュラーであると言っても過言ではありません。
しかし黄色いバラには「別れよう」「薄れゆく愛」「嫉妬」などの花言葉があります。
一方で「友情」や「献身」、「思いやり」などポジティブな花言葉も多くありますが、一般的なギフトとして贈る時には気を付けた方が良いでしょう。
また花言葉が多くあるので、誤解を生まないようメッセージカードを添えるのも一つの手です。
「私を忘れて」と似た花言葉を持つ花
「私を忘れて」とは逆の、「私を忘れないで」という花言葉を持つ花もあります。
それはムラサキ科ワスレナグサ属のワスレナグサです。
古くから友愛や誠実の象徴とされているほか、しばしば詩や歌、アニメなどの題材として登場します。
また種子を綿毛で飛ばすキョウチクトウ科トウワタ属のトウワタには「私を行かせて」「心変わり」という花言葉があります。
まとめ
「私を忘れて」またはそれに類する花言葉を持つ花としては黒いチューリップ、黄色のチューリップ、黄色いバラなどが挙げられます。
「私を行かせて」「心変わり」という花言葉を持つトウワタも同じように使えるでしょう。
また「私を忘れないで」という花言葉を持つ花(ワスレナグサ)も存在します。