災転じて福となす、という言葉がありますが、これは中国の「戦国策」の中にある「智者の事を挙ぐるや、禍を転じて福となし、敗に因りて功をなす」という文からとられた言葉です。
「福をなす」とは福、つまり幸せを作り出すという意味ですが、何か悪いことがあったとしても、それを幸せに変えられる、作り替えられる様子を表す言葉は、新しいことを始める人、何か頑張っている人への応援になる言葉です。
今回は「福をなす」の花言葉を持つ植物を紹介します。
「福をなす」の花言葉を持つ花
「福をなす」の花言葉を持つ植物は「ナンテン(南天)」です。
「ナンテン(南天)」はメギ科ナンテン属の植物で、5月から6月ごろに白い花を咲かせ、冬に赤い実をつけます。
「ナンテン(南天)」
「ナンテン(南天)」は冬でも緑色の葉を付ける上に赤い実をつけている様から縁起物として古くから好まれている植物です。
「ナンテン(南天)」の名前も難を転じるに通じ、不浄を払う目的で玄関やお手洗いの近くや、鬼門の方角に植えられることがよくあります。
また「ナンテン(南天)」の実には咳止め、喉の痛みを治める民間薬の材料として用いられることもあり、観賞用、薬用と両面で利用されています。
そんな「ナンテン(南天)」の花言葉は「福をなす」のほかに、初夏に咲く白い花が晩秋から冬にかけて真っ赤な実になる様子から「私の愛は増すばかり」、「良い家庭」といった花言葉も持っています。
「福をなす」の似た意味の花言葉を持つ花
「福をなす」の似た意味の花言葉を持つ花は「コチョウラン(胡蝶蘭)」、「カキツバタ(杜若)」などが挙げられます。
これらについても順番に紹介します。
「コチョウラン(胡蝶蘭)」
「コチョウラン(胡蝶蘭)」はラン科ファレノプシス属の植物です。
開店祝い、開業祝いなどの贈り物として選ばれることも少なくありません。
「コチョウラン(胡蝶蘭)」の花姿は名前からも察せられるように蝶のような形をしており、その蝶に似た花姿から「幸福が飛んでくる」という花言葉がつけられました。
「カキツバタ(杜若)」
「カキツバタ(杜若)」はアヤメ科アヤメ属の植物です。
アヤメと似ていますが、アヤメは地上に自生することに対し、「カキツバタ(杜若)」は沼に自生するという違いがあります。
花の形がツバメに似ていることから「幸せは必ず来る」という花言葉がついています。
まとめ
頑張っている人、新しいことを始める人へ「福をなす」の花言葉を贈ることは、応援の気持ちを示すことにつながります。
自分の気持ちを表すのにぴったりの花言葉を選ぶ参考になさってください。