「白いアスター(エゾギク)」は、キク科エゾギク属の白花品種です。
アスターの名は、かつてシオン属(アスター属)に含まれていた事によります。
朝鮮半島、中国、極東ロシア原産で、日本では江戸時代から改良が進みました。
花は一重のキクの姿から、八重咲きやポンポン咲きなど多様で、花期は5月から10月です。
今回は、「白いアスター(エゾギク)」の花言葉について解説します。
「白いアスター(エゾギク)」の花言葉
「さようなら」「変化」「信じる恋」「私を信じて下さい」などがあります。
やや意味深な言葉が揃うため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
「さようなら」
アスターが葬儀の飾りに使われる事から付いた花言葉です。
「思い出」「追憶」という花言葉も付いています。
別れの言葉は辛いものですが、区切りがあってこそ成り立つ関係性というものもあります。
自分と相手を区切る線は、次の出会いを新鮮にしてくれるものです。
白いアスターが美しく咲くのも、古い花がしぼみ、新しい花が咲くからなのです。
親しい相手と別れる場面に向く花言葉です。
あまり深読みする人には向きません。
「変化」
アスターの姿や色が様々である事から付いた花言葉です。
変化は楽しく重要なものです。
同じでいるだけではやがて飽きてしまいます。
シリーズ物のゲームでも、どこかしら新しい要素は入るものです。
ファッションや趣味など、変わって良くなった親しい人へ贈るのに向く花言葉です。
初対面の人には向きません。
「いつ見たのだろう」と不審がらせるだけです。
「信じる恋」
特に一重咲きのアスターが、「好き、嫌い」で花弁を毟る花占いに使用されていた事から付いた花言葉です。
恋は主観に過ぎません。
結婚のように証明書類もなければ、税制の優遇もありません。
中には手製で「恋人の契約書」を作るもいるでしょうが、恋心の定義が困難で、法的効力を持つ契約にはならないでしょう。
そんな中で、成り立っている恋人関係は、奇跡的で素晴らしいものと言えるでしょう。
恋人へ贈り、愛情を伝えるのに向く花言葉です。
「私を信じて下さい」
これが白いアスター固有の花言葉です。
「私に信じさせて下さい」という真逆の花言葉も付いています。
白は純粋で無垢な色です。
形は様々に変化するアスターですが、白い純粋な心だけは変わらない、そういう意味の花言葉です。
一方「私に信じさせて下さい」は、「あなたの心はまだ白いままですよね」という念押しになります。
「信じて欲しい」と相手に言う時は、騙す時です。
信頼は「信じて」と言って信じて貰うのではなく、振る舞いによって証明するものです。
ラーメンのパッケージに「新発売」と書かれていても、10年前にも見たラーメンであれば、新発売とは思わず、「名前の一部か何かだろう」と解釈するのと同じです。
従って「私を信じて下さい」を使う時は、「何故信じられるか」という根拠を伝えましょう。
まとめ
白いアスターは、時に単なる「ノギク」と見分けが付かず、見過ごしてしまうかも知れません。
花言葉を知り、興味を深めれば、改めて花としての美しさに気づけるでしょう。
風景に色を足してくれる花言葉を、是非参考にして下さい。