カレーやハンバーグなど野菜として様々な料理に使われる「玉ねぎ(タマネギ)」は、ヒガンバナ科ネギ属の多年草です。
中央アジア原産で、世界最古の栽培植物と言われており、メソポタミア文明のレシピに記述があります。
野菜として栽培される時は、蕾は咲く前に摘み取られますが、咲かせた場合の姿は白い小花が玉状に咲く、いわゆる「ねぎ坊主」型です。
今回は、「タマネギ」の花言葉について解説します。
「玉ねぎ(タマネギ)」の花言葉
「不死」「永遠」があります。
いずれも神秘的な意味の花言葉で、悪い意味もありません。
一方、独特の匂いや辛みから嫌う人も一定数いるため、「タマネギ」をそのまま贈る時には注意が必要です。
しおれた花を捨てるのは仕方ありませんが、嫌いなものでも食材を捨てる事に抵抗を持つ人は多いものです。
「不死」
複数の由来があります。
まず、「タマネギ」に栄養があり、疲労回復させ元気を付ける事。
次に、薬効があると信じられていた事です。
また古代エジプトでは「タマネギ」はミイラ作りに使われました。
ミイラ作りの工程には、腐敗を防ぐための様々な工程がありましたが、「タマネギ」は腐りやすい眼の代わりにされたと言われています。
古代エジプトの世界観では、遺体は再利用できる魂の器です。
つまり、ミイラにして正しく保存されれば、未来に復活できるので、死んだ事にならないのです。
長寿を願って両親や祖父母、恩師などに贈るのに向きます。
健康を気にしている人に贈り、元気づけても良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、身近な人を亡くした記憶が新しい人です。
どうしても、その事を思い出させてしまうでしょう。
「永遠」
由来の1つめとして、人間の尺度からすれば永遠と言われる程、昔から栽培されてきた野菜である事が挙げられます。
次に、「タマネギ」が何重にも重なった構造である事。
それから、古代エジプトのピラミッド作りで、「タマネギ」が使われた事も挙げられます。
一説では、ピラミッド作りとは、奴隷的労働を強いた暴政ではなく、洪水期で仕事がない国民に労働の場を提供する、公共事業としての側面があったとされます。
その時に労働者に支給されたものが、ビールと「タマネギ」でした。
そして完成したピラミッドは、永遠を象徴するものであり、建造物としても、数千年を経た現在もそびえ立っているのです。
永遠の愛を誓うプロポーズに向く花言葉です。
花束にはしにくいので、「タマネギ」を使った料理でもてなすと良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、今現在辛い状態にいる人です。
辛さがずっと続いてしまうように解釈されてしまいます。
まとめ
「タマネギ」は人類と共にあった野菜です。
花言葉は、その歴史に思いを馳せるきっかけにもなるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。