「消えてしまいたい」という花言葉の花は、自分に対する強い失望感や甚だしい羞恥などで、相手の目に触れたくないという気持ちを伝えるため、飾ったり贈ったりするものです。
現実的には、謝罪として贈る場面が一番理解しやすいでしょう。
但し、本質的には気まずさのアピールに過ぎず、謝罪の意味はないため、心の底から謝る必要がある時には使えません。
もし使うなら、「じゃあ、消えて下さい」と言われた時、足に縋るのか、本当に帰るのか、最低限決めておきましょう。
「消えてしまいたい」の花言葉を持つ花
「消えてしまいたい」という花言葉を持つ花は、ありません。
「消えてしまいたい」と似た意味の花言葉を持つ花
「消えてしまいたい」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「キルタンサス(笛吹水仙)」
ヒガンバナ科キルタンサス属の多年草です。
花は筒状で細長く、先がごく小さく6枚の花弁のように分かれます。
花色は白から赤、赤から黄色です。
「スイセン」と比べて花が開くのを躊躇っているような小ささと、俯きがちな様子から「恥ずかしがり屋」「はにかみや」という、羞恥で「消えてしまいたい」というイメージの花言葉が付きます。
他に「屈折した魅力」「ロマンティック」という花言葉が付きます。
他の花では、「恥ずかしがり屋」という花言葉は「ホトトギス(杜鵑草)」「シクラメン」に、「はにかみ屋」は「ミスミソウ(三角草)」、「はにかみ」は「シャクヤク(芍薬)」に付いています。
「ハマユウ(浜木綿)」
ヒガンバナ科ハマオモト属の多年草です。
神事に使われる「木綿(ゆふ)」を思わせる白く細い布のような花弁の花を咲かせます。
「浜」を名に持つ通り、沿岸部に生える性質から、海の向こうへ憧れるというイメージで「どこか遠くへ」という「消えてしまいたい」に続くような花言葉がつきます。
他の花言葉は「清潔」「快楽」「あなたを信じます」で、旅の文脈では特に悪い意味はありません。
他に、遠くへ隠れ住むイメージの花言葉としては「ヒメハギ(姫萩)」に「隠者」、「カエデ(楓)」に「隠退」などがあります。
「シスタス(午時葵)」
ハンニチバナ科ゴジアオイ属の常緑樹です。
花は直径8cmで、ややカップ型、花色は白からピンク、斑点が入る事もあります。
正午(午時)周辺の数時間だけ咲き、明日には萎んでいる事から「私は明日死ぬだろう」という花言葉が付いています。
「消えてしまいたい」という気持ちを突き詰めた言葉です。
他の花言葉は「人気」「注目の的」で、こちらの意味で贈る時は、カードなどで言葉を限定しましょう。
まとめ
「消えてしまいたい」という花言葉を持つ花はありません。
似た意味の花言葉を持つ花として「キルタンサス」「ホトトギス」「シクラメン」「ミスミソウ」「シャクヤク」「ハマユウ」「シスタス」「ヒメハギ」「カエデ」などがあります。
謝罪などに使う場合、雰囲気だけで実は謝っていない事は理解しておきましょう。